米ワクチン接種遅れにさらなる打撃 J&Jワクチン、使用許可3月にずれ込みか

引用元:日経新聞

ニュースのポイント

  1. 米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのコロナワクチンが、予想より数週間遅れの3月にずれ込む可能性がある
  2. 1回のみの接種で済む同ワクチンは幅広い普及が期待されていたため、接種遅れにさらなる打撃となり得る
  3. オペレーション・ワープ・スピード(OWS)の責任者は「2月半ばに使用許可を与えられる可能性がある」と述べた

J&Jワクチンの使用許可、予想より数週間遅い3月にずれ込む可能性

トランプ大統領とオペレーション・ワープ・スピード(OWS)首席顧問のモンセフ・スラウイ氏(昨年5月) 引用元:ロイター

米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンの使用許可が米国で下りるのが、米保健当局者が示していた予想より数週間遅れの3月にずれ込む可能性がある。

従来のワクチンは基本的に2回の接種が必要なのに対し、同ワクチンは1回の接種で持続的な免疫反応が得られたとする臨床試験(治験)の結果も出ており、幅広い普及が期待されている。トランプ政権の「オペレーション・ワープ・スピード(OWS)」の関係者は2月半ばにも米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可(EUA)を取得するとの見通しを示していた。

同社のポール・ストッフェルス最高科学責任者(CSO)は12日のインタビューで、「最終段階のデータを分析する機会が訪れるのは1月最終週か2月第1週で、その時点からのデータ分析と米国内外の当局への提出書類準備に1、2週間かかる」と説明した上で「3月のどこかで許可を得られると期待し信じている」と語った。

コロナワクチンの接種は想定通りに進んでおらず、使用許可のずれ込みはさらなる打撃となり得る。しかし、同社によると試験データ評価やEUA取得に向けたプロセスの各段階が迅速に進めば、2月末までに許可が下りる可能性はなお残っているとした。

OWS首席顧問のモンセフ・スラウイ氏は12日、同社のワクチンが「2月半ばに使用許可を与えられる可能性がある」と述べた。同社が米政府と交わした契約では2月末までに1200万回分を供給することになっているが、2月中に許可が下りたとしてもこれには届かないと見られる。バイデン次期米大統領の政権移行チームは、これについてコメントを控えている。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
アメリカ合衆国ニュージャージー州ニューブランズウィックに本社を置く、製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業である。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSE: JNJ)。ジョンソン三兄弟が創業した。滅菌の概念を世界で初めて製品に導入。50年以上10%成長を続けている。家庭用のバンドエイドや綿棒、ベビーオイルから医療機関で使用する医療機器、薬剤、薬、コンタクトレンズのアキュビューなどを製造販売している。一般企業の社訓にあたるOur Credo(我が信条)が有名。参考:Wikipedia
オペレーション・ワープ・スピード(OWS)
COVID-19ワクチン、治療薬、および診断薬の開発、製造、および配布を促進および加速するために米国政府によって開始された官民パートナーシップです。複数のワクチンとさまざまな種類のワクチン技術の大量生産を促進し、臨床試験でワクチンの1つが安全で効果的であることが確認された場合に迅速な配布を可能にします。参考:Wikipedia

関連記事

ページ上部へ戻る