投資アプリ「ロビンフッド」、月間オプション取引の出来高が昨年の3倍に 投資初心者の保護には懸念も

ニュースのポイント

  1. 投資アプリ「ロビンフッド」の運営会社の月間オプション取引の出来高が3倍になったことがわかった
  2. 月間オプション取引の出来高は、創業50年のチャールズ・シュワブに次いで2位となった
  3. 20歳のユーザーが自殺したことをきっかけに、初心者に理解できないリスクを取らせているのではとの議論が起こっている

月間オプション取引の出来高は、昨年の3倍に

引用元:Bloomberg

アメリカの若年層の個人投資家を中心に人気を誇る投資アプリ「ロビンフッド」。ロビンフッドは、手数料無料で利用でき、1ドルからでも投資できる手軽さが若年層個人投資家に受けている。グーグル検索では「ロビンフッドでオプションを取引する方法」に関する質問が急増するなど、その存在はすでに社会現象化している。ユーザー数は1,300万人以上、2021年の第一四半期には一気に300万人のユーザーを獲得した。

ロビンフッドを運用する「ロビンフッド・マーケッツ」は、設立からわずか3年の新興企業だ。しかし、開示情報によると、すでに創業50年の業界大手のチャールズ・シュワブに次ぐ2位のポジションを確立している。ロビンフッドの月間オプション取引の出来高は、昨年の3倍にまで増加した。

投資初心者への審査を適切に行ったかを問う動きが強まる

引用元:Bloomberg

ロビンフッドが巨額の利益をあげる中、投資初心者への審査が適切な形で行われたかを問う動きがアメリカ社会で高まっていることも事実だ。20歳のユーザーが昨年6月に自殺したことがきっかけとなった。遺族によれば、自殺した男性は、残高が70万ドル超のマイナスになったのを見て衝撃を受けていたという。

この事件は、ロビンフッドが顧客に理解できないリスクを取らせているのではないかという議論を招いている。米議員らは、投資初心者を保護する同社の責任を強く指摘する書簡を送付した。

 

投資アプリ「ロビンフッド」
手数料無料で手軽に投資が行えるスマートフォンアプリ。従来の証券サービスと同様に、株式やETF(上場投資信託)、オプション、暗号通貨の売買が可能となっている。JMP証券の調査では、同アプリのユーザーは平均1,000~5,000ドルで、比較的少額の投資が一般的。 また、株価の高い株式でも、単元株未満で1ドルから売買できるミニ株での投資も提供されている。参考:FinTech Journal
オプション取引
ある特定の商品(原資産)を、将来の一定期日に、あらかじめ決められた価格で売買する「権利」を取引するもの。買う権利を「コールオプション」、売る権利を「プットオプション」という。少額の資金で取引ができる、損失を限定しながら利益を追求できる、さまざまな投資戦略で取引ができる、リスクヘッジ手段として活用できるなどの特徴を持つ。参考:大和証券

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