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ソフトバンクG、SPACを2社設立へ 追加調達に踏み切る
- 2021/2/21
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引用元:bloomberg
ニュースのポイント
- ソフトバンクグループ傘下の投資ファンドが、特別買収目的会社(SPAC)を2社新設し、最大6億3000万ドルを調達する方針を明らかにした
- SPACは、ベンチャーキャピタル出身の新興企業の上場手段として人気が高まっている
- SPACの利点には、スタートアップ企業が、SPACと合併することで、一般的な手続きを踏むよりも上場の準備期間が短くなるメリットがある
人工知能関連企業を買収先に検討
ソフトバンクグループの投資ファンドが、資金の追加調達を図ろうと、特別買収目的会社(SPAC)を2社新設する。最大6億3000万ドルを調達して人工知能関連会社との合併を実行する考えだ。投資家からのSPACに対する高い需要が背景にあり、追加調達で事業拡大を狙う。
設立主体となるのは、傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の運営会社で「SVFインベストメント2」と「SVFインベストメント3」を新設する。ソフトバンクGによるSPACの第1号会社「SVFインベストメント」と同様に、今回新設される2社は、モバイル通信や人工知能を含むテクノロジー分野を投資対象にする。
なお、SVFインベストメントは、1月7日に新規株式公開(IPO)で5億2500万ドルを調達した上で、翌日8日にナスダックへの上場を果たしている。
「ブランクチェック(白地小切手)会社」とも呼ばれるSPACは、米国を中心にベンチャーキャピタル出資の新興企業の上場手段として人気が高まっている。ブルームバーグの集計データによると、今年に入ってから米取引所に117社のSPACが上場。調達額は合計で350億ドル余りに及んでいる。
- ソフトバンク・ビジョン・ファンド
- ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、ロンドンに本社機能を置く、プライベート・エクイティ・ファンドにより運用される投資ファンド。2017年にソフトバンクグループの孫正義とサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンドのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子によって設立された。参考:weblio辞書
- 特別買収目的会社(SPAC)
- 特別買収目的会社(SPAC)は、一般的な会社と違い、買収を目的に設立される会社。SPACは、上場した時点で、自ら事業を行うことはないが、上場後に株式市場から資金調達を行い、未公開会社の買収を実施する特徴がある。SPACの上場後に買収された未公開会社は、従来の上場のプロセスを行わずに上場することができるため、裏口上場と呼ばれることもある。参考:EXPACT