北京市が大規模な新型コロナ検査を開始 変異ウイルスによる市中感染を受け

ニュースのポイント

  1. 北京市が1月22日、市内各所で大規模な新型コロナ検査を開始した
  2. 北京市内で英国の新型コロナの変異ウイルスによる市中感染が中国本土で初めて見つかったことを受けての試みとみられる
  3. 市内で確認されたコロナ感染者と無症状感染者はほぼ全員、タイの財閥チャロン・ポカロン(CP)グループと現地開発ゾーンの合弁会社が所有する食肉工場に関係がある

中国の新規感染者数がやや減少も…

新型コロナウイルスの検査を受けるため、路上に並ぶ市民(奥)ら 引用元:jp.reuters.com

中国で新型コロナウイルス感染者が再び増加する中、北京市は22日、市内各所で大規模な新型コロナ検査を開始した。同市内で英国の新型コロナの変異ウイルスによる中国本土で初めてみられる市中感染が発覚したため。感染防止に向けた衛生当局の対策が進んでおり、上海では前日から病院スタッフ全員に対する検査が行われている。

当局によると、中国本土で新たに確認された新型コロナ感染者は103人で、前日の144人からやや減少した。新規感染者のうち国内感染者は94人。北東部の黒竜江省が47人、吉林省が19人、上海が6人、北京が3人だった。

新規感染者が連日確認されている北京では、検査場に検査を待つ人々の長い列ができている。市衛生当局は17日に大興区内で経路不明の感染者2人が見つかったのを受け、20日ごろから同区内の住民を対象にしたPCR検査を開始。その後、新規感染者が市内全域に広がっていることから、検査対象も拡大している。

一方、上海では病院スタッフ2人が検査の結果、陽性となったことが発覚。院内感染のさらなる広がりが懸念されるため、前日から病院スタッフ全員への大規模検査を開始した。

中国が確認された症例に分類していない無症状感染者の数は119人。前日の113人からやや増加したにとどまった。

黒竜江省の省都ハルビン市の地元当局の発表によると、市内で確認されたコロナ感染者と無症状感染者はほぼ全員、タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと現地開発ゾーンの合弁会社が所有する食肉加工工場と関連があるという。海外では食肉工場でクラスター(感染者集団)が起きた例が多くあるが、中国では初めてとされている。

北京に隣接する河北省の新規感染者は18人だった。同省最大の都市、石家荘市の高速鉄道駅では22日、電車から降りることはできたが、乗車する人はいなかった。

市内の4大鉄道旅客輸送駅に当たる北京西駅は通常、春節(旧正月)休暇前は移動客でごった返すが、22日午前はほぼ無人の状態だった。これまでに本土で確認されている感染者は累計8万8804人に増え、死者は前日から変わらず4635人と変動はなかった。

市中感染
市中感染は、病院などの医療機関に立ち入らず日常生活を送っている人が、感染症にかかること。対義語には、院内感染がある。参考:goo辞書
チャロン・ポカパン
チャロン・ポカパン(CP)グループは、食品や小売、通信事業を柱とするタイ最大級の財閥。タニン氏の父親で、中国広東省からタイに渡った謝易初氏らが、野菜の種苗会社を設立したのが始まり。2014年に伊藤忠商事、15年に中国中信と資本提携した。参考:日本経済新聞

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