NYダウ、史上最高値で2020年の取引を終える 年間7%上昇

ニュースのポイント

  1. NYダウは3万0606ドル48セントと過去最高値を更新し、2020年の取り引きを終えた
  2. 2月に1万8000ドル台まで値下がりしたが、大規模な金融緩和に支えられ結果的には7.2%高だった
  3. アップルが80.7%、マイクロソフトが41.0%の上昇でハイテク株が相場上昇を主導した

NYダウが史上最高値を付け、2020年の取引を終えた

ニューヨーク証券取引所(NYSE) 引用元:Newsweek

12月31日のダウ工業株30種平均は前日比196ドル92セント(0.6%)高の3万0606ドル48セントと過去最高値を更新し、2020年の取り引きを終えた。朝方は売りが先行したが、新型コロナウイルスのワクチン普及などで来年は景気が回復に向かうとの期待から、景気敏感株を中心に買い直された。

2021年の見通しとして、ワクチン普及による経済正常化に加え、金融緩和の長期化を背景に、株高基調を予想する見方が強い。半導体のインテルに加え、景気敏感株の一角である金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなどが買われた。

2020年のNYダウは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて去年2月に急落し、1万8000ドル台まで値下がりしたが、大規模な金融緩和に支えられその後急速に回復した。結果的には7.2%高と、昨年(22.3%高)に続いて2年連続での上昇となった。

ハイテク株が相場上昇を主導した1年

構成銘柄では、アップルが80.7%上昇し、上昇率で断トツだった。2位がマイクロソフトで41.0%の上昇率だった。2020年はハイテク株が相場上昇を主導した形となった。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比18.280ポイント(0.1%)高の1万2888.282で終えた。年間では43.6%高と2年連続で上昇し、上昇率はリーマン・ショック翌年の09年以来の大きさとなった。

その他では新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、在宅勤務やネット通販の利用の増加などいわゆる「巣ごもり」の需要が増え、多くのIT関連銘柄が買われた。ビデオ会議システムのZoomは500%、ネット通販のアマゾンは約80%、動画配信のNetflixは70%近く上昇した。また、電気自動車メーカーのテスラの株価上昇率は、740%を超え、株価は1年間で8.4倍になった。これに対して、航空機大手のボーイングは34%値下がりしたほか、エネルギーや運輸、それにサービス関連では株価が半分になった企業もあった。

また、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は続伸し、前日比24.03ポイント(0.6%)高の3756.07と過去最高値で終えた。年間では16.3%高と、こちらも2年連続での上昇となった。

ダウ工業株30種平均
ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するアメリカのダウ・ジョーンズ社が算出、発表しているアメリカを代表する株価指数です。ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している合計30銘柄を対象に算出しています。「ニューヨーク・ダウ」と呼ばれることもあります。なお、1896年のスタート当初は12銘柄、1916年に20銘柄、1928年から現在の30銘柄で構成されるようになりました。30銘柄は時代の流れに合わせて入れ替えが行われます。算出方法は、後に日経平均株価の算出にも応用されたダウ式修正平均という方法で、銘柄入れ替えや権利落ちなどがあっても過去との連続性を失わないように修正が加えられています。参考:SMBC日興証券
ナスダック総合株価指数
株価指数のひとつ。アメリカの全米証券業協会(NASD)が開設・運営している電子株式市場「NASDAQ」に上場している3,000以上の銘柄の全てを対象に、時価総額加重平均で算出した指数である。1990年代後半以降、NASDAQには、マイクロソフトなどのハイテク関連企業、グーグルなどのインターネット関連企業が数多く上場しており、このため、現在ではハイテクやネット関連業界の動向を窺う上での重要な指標とされる。参考:Wikipedia
S&P500種株価指数
米国株式市場の動向を示す株価指数のひとつ。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス・エル・エル・シーによって算出される、時価総額をベースにした指数です。工業株400種、運輸株20種、公共株40種、金融株40種の各指数で構成されていて、採用銘柄は約40業種に及んでいます。ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、市場全体の動きを表す指標として機関投資家などに広く利用されています。参考:SMBC日興証券

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