米民泊仲介大手Airbnb(エアービーアンドビー)がIPO、初値2倍あまりで時価総額は一時10兆超えも

出典:Airbnb・ニュースNEM太郎

ニュースのポイント

  1. 12月10日、米民泊仲介大手Airbnb(エアービーアンドビー)が米ナスダックに上場
  2. 初値は公開価格を110%以上上回る146ドルがつき、時価総額は約10兆4,400億ドルに上った
  3. コロナ禍でも業績は回復基調、ただ中国事業を展開しているためテクノロジー覇権争いが激化することによる懸念もある

Airbnb(エアービーアンドビー)がIPO、公開価格の2倍の初値をつける


米民泊仲介大手のAirbnb(エアービーアンドビー)(ティッカーシンボル:ABNB)は12月10日、米国NASDAQ(ナスダック)市場に上場した。民泊市場の成長期待が大きく、公開価格は当初仮条件で44~50ドルに設定していたが、IPO時には1株68ドル、時価総額約4兆2,600億円を超えた。初値は公開価格を110%以上上回る146ドルがつき、時価総額は約1000億ドル(約10兆4400億円)に上った。

午後1時半過ぎに初値146ドルを付けた後、一時165ドルまで買われる場面があったが、終値は144.71ドル。公開価格の68ドルから113%高で取引を終えた。株式上場している4大ホテルチェーンの時価総額合計をも上回ることとなる。

Airbnb(エアービーアンドビー)は2008年創業で、現CEOのブライアン・チェスキー氏とジョー・ゲビア氏が旅行者に部屋を貸したことが始まりだった。大型イベントが行われ、近隣のホテルが逼迫する中で二人は家賃の足しにしようと部屋を貸し出したのだ。家の空きスペースを貸し出したい人と部屋を借りて宿泊したい人をマッチングする民泊仲介業者で、その後、ブレチャージク氏を含む3人で共同創業し、12年経った今では220の国・地域で事業を展開。登録物件数は700万件を超えた。

新型コロナで打撃を受けるも、業績は回復基調


新型コロナ禍での旅行者は減少しているものの、業績は回復基調だ。2020年4~6月期は新型コロナの影響を受けて前年同期比-72%となったものの、その後の7~9月期の売上高は13億ドル、前年同期比-18%にとどめ、減収幅は縮小。4~6月期は5億ドルの赤字だったにもかかわらず、最終損益は2億ドルの黒字となった。コロナ禍という未曽有の事態の中で短期間に業績を回復させたことで、投資家の信頼を得る形となった。一般の宿泊施設よりも比較的減収幅は小さい。

コロナ禍でもAirbnb(エアービーアンドビー)は、さまざまな手を打った。2020年前半には米投資ファンドシルバーレイクなどから約10億ドルを調達した。また、全社員の4分の1にあたる1,900人をリストラし、人員整理を行っている。3月からはコロナを理由としたキャンセルの場合はペナルティをなしにしたり、衛生管理の手法を導入したり、近場の旅行者の需要を取り込んだりと、さまざまな策を打って業績の底上げを図ってきたきた。

一方、今後の動向も気にかかる。Airbnb(エアービーアンドビー)は中国でも事業を展開しているが、米中間に置いてテクノロジー覇権をめぐる争いが激化。アメリカ国内では、Airbnb(エアービーアンドビー)を通じて中国の利用者らに個人情報が流出するのではとの声もある。現CEOのゲビア氏は「世界人口の20%を占める中国旅行者らの旅行をサポートする」としているも、今後は見極めが必要となりそうだ。

民泊
「民泊」についての法令上の明確な定義はありませんが、住宅(戸建住宅やマンションなどの共同住宅等)の全部又は一部を活用して、旅行者等に宿泊サービスを提供することを指して、「民泊」ということが一般的です。参考:民泊制度ポータルサイト「minpaku」
公開価格
公開価格とは、特定の株主が持っていた株式を不特定の株主が入手できるように新しく売り出す価格のことを言います。 公開にすると自由な取引が出来るようになるため、需要と供給によって株価が大きく変動することになります。参考:証券用語集 | 東海東京証券株式会社

時価総額
株式投資でよく時価総額という言葉が使われますが、時価とは株価がその日の市場での価格の事を時価と言い、総額はその時価に発行済みの株式数を掛けた数字の額のことを言います。
その数字がどうして気にされるのかというと、単純に株価で企業の価値が評価されますが、それぞれの企業の株価には開きが有って、株価だけでは比較が難しいという問題が有ります。それで株価に発行済み株式数を掛けて、その総額で個々の企業の市場での価値を表し評価する為に、時価総額が使われるようになりました。参考:トレダビ

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