米・テスラが公募増資で最大5,200億円を調達へ、2020年に入り3回目の増資

ニュースのポイント

  1. 米電気自動車メーカー・テスラが公募増資を検討していることが8日、明らかになった
  2. 背景には年初来で約7倍に急騰した株高があり、増資は2020年に入って3回目
  3. 最大5,200億円を調達する計画で、株式がすべて売却された場合、現在の時価総額の1%にあたる

テスラが最大5,200億円の増資を計画

米電気自動車メーカー・テスラが、公募増資によって最大50億ドル(約5,200億円)の資金調達を計画していることが、8日、明らかになった。テスラは今年に入ってから増資のペースを速めており、2月、9月に次いで今年に入って3回目の増資計画となる。

米国証券取引所に提出された株式売却の申請書によると、テスラはゴールドマン・サックス(米国)やシティグループ(米国)、バークレイズ(英国)など金融機関10社に普通株を割り当て、市場の状況に応じて段階的に売却していくという。計画するすべての株式を売却した場合、時価総額の約1%にあたる。

テスラ株は、米国の代表銘柄で構成される「S&P500」に新規に組み入れられることを21日に控え、このところ上昇に一層の弾みがついていた。

株高を背景に成長資金の確保を狙う

テスラは現在、ドイツ・ベルリンや米国カリフォルニア州オースティンに工場を新規建設中で、さらに、米国カリフォルニア州フリーモントと中国・上海にある既存工場の生産能力を向上させている。10月には2021年と2022年の設備投資額が45億~60億ドル(約4,200億円~6,200億円)になる見通しを示していた。設備投資額は、2020年見込みからほぼ倍増する。

加えて、営業経費も増加しており、2020年第3四半期の営業経費が12億5000万ドル(約1,300億円)だったと報告している。前年同期と比較すると34%増だ。年初来で約7倍に高騰した株高を背景に、この機会に十分な成長資金を確保する構えだ。

テスラ
アメリカ・カリフォルニア州に本社を置く電気自動車メーカー。電気自動車と電気自動車関連商品、ソーラーパネル、二次電池・バッテリーなどの開発・製造を手掛ける。参考:TESRA
公募増資
新しい株式を発行するに当たり、不特定かつ多数の投資家に対して取得の申し込みを勧誘すること。目的は、資金を広く一般投資家から集めるためで、同時に、株主層の拡大や株式の流通量の増加という狙いもある。公募増資の際の価格は通常、時価に近い多少割安な水準に決められて、既存株主の利益を損なわないように配慮されている。参考:SMBC日興証券

関連記事

ページ上部へ戻る