SBGも出資の米フードデリバリー「ドアダッシュ」、IPOで一時92%上昇

ニュースのポイント

  1. 公開価格102ドルに対して、IPO初日終値は189ドルの約85%の大幅上昇となった
  2. 時価総額約6.2兆円で米食品大手クラフト・ハインツや自動車メーカーフォードを上回った
  3. 同社CEOは「投資家は今後の収益成長率が飛躍的に伸びることを期待してはいけない」と警告した

米フードデリバリー「ドアダッシュ」が9日、ニューヨーク証券取引所に上場

ソフトバンクグループも出資している、米フードデリバリー最大手ドアダッシュ(DoorDash)が12月9日、ニューヨーク証券取引所でIPOを実施した。株価は公開価格から、一時92%の195.50ドルまで上昇。終値は189.51ドルとIPO価格を約86%を上回る好スタートとなった。

これにより、時価総額は約590億ドル(約6.2兆円)、完全希薄化ベースでは713憶ドル(約7.4兆円)に達し、食品大手のクラフト・ハインツや自動車のフォード・モーターを上回る形となった。

サンフランシスコを本拠地にしている同社は、2013年に当時スタンフォード大学の学生だったトニー・シューを中心とした学生グループによって設立された。同社は競合のウーバーイーツやグラブハブより郊外に特化した事業体系を作り上げているのが特徴。ソフトバンクグループが運営するビジョン・ファンドやベンチャーキャピタルのセコイア・キャピタル、シンガポール政府系ファンドなどが出資している。

「今後の収益成長率が飛躍的に伸びることを期待してはいけない」という見方も

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-10/QL3GFBT1UM1J01

左からスタンリー・タン氏、CEOのトニー・シュー氏、アンディ・ファン氏

新型コロナウイルスの感染拡大でアメリカでも宅配サービスの需要は急増しており、今年の売上を昨年の2倍以上に伸ばした同社だが、競合と同様に現在も赤字を抱えており、2020年の最初の9カ月間で1億4900万ドルの純損失を報告した。

投資調査会社New Constructsによると、「パンデミックの追い風でドアダッシュの今年第1四半期の業績は黒字となったが、それ以降は黒字になっていない」と指摘した。さらに、「投資家は今後の収益成長率が飛躍的に伸びることを期待してはいけない」と同社のCEOは警告している。

また、今回のIPOで若きビリオネアが3名誕生した。CEOのトニー・シュー(36)に加え、2人の共同創業者のアンディ・ファン(28)とスタンリー・タン(27)だ。ドアダッシュ株の9日の終値に基づくと、創業者の3氏はそれぞれ25億ドル(約2600億円)~28億ドル(約2900億円)相当の同社株を保有していることになる。

完全希薄化
発行済みの株式数だけではなく、今後実際の株式に転換される可能性のある新株購入予約権の付いたワラント債や転換社債、ストックオプションなどまで含めた株式数を意味する。参考:THE WALL STREET JOURNAL
ベンチャーキャピタル
ベンチャー企業やスタートアップ企業など、高い成長が予想される未上場企業に対して出資を行う投資会社のこと。未上場時に投資を行って、投資先の企業が上場や成長した後に株式を売却もしくは事業を売却して、キャピタルゲイン(当初の投資額と株式公開後の売却額との差額)を得ることを目的としている。参考:ビジドラ
ビリオネア
個人資産10億通貨単位以上の者。ミリオネアを超えた十億長者、億万長者、大金持ち、大富裕層。参考:Wikipedia

 

 

 

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