インカムゲインとキャピタルゲインとは?どっちを狙うべきかそれぞれを比較

株式投資をするにあたり、「インカムゲイン」「キャピタルゲイン」という言葉を聞いたことはありませんか?

投資の世界では当然のように使われる言葉ですが、なかには「インカムゲインって?キャピタルゲインって?」と、言葉の意味を知らない方もいるでしょう。

どちらも利益を指す言葉ですが、「どのように発生した利益か」が異なります。

「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の違いを理解することで、今後の投資方法が変わってくるでしょう。

本記事では、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の意味や特徴、どちらを狙うべきかを解説します。

これから株式投資を始める方は、言葉の意味を知って、運用につなげていきましょう。

インカムゲインとキャピタルゲインの意味

インカムゲインとキャピタルゲインは、株式投資だけの言葉ではありません。

不動産投資や暗号資産、証券投資などにも使われる言葉です。

主に、インカムゲインとキャピタルゲインが使われる投資の種類は8つあります。

  • 株式投資
  • 投資信託
  • 預金
  • 不動産投資
  • ソーシャルレンディング
  • 暗号資産
  • FX

まずは、株式投資だけに限らず、基本的な意味として「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」を解説します。

インカムゲインは継続して受け取る利益

参考図解

インカムゲインとは、安定的かつ継続的に受け取れる収益を指します。

たとえば、不動産投資の家賃収入や銀行預金の利息債券が、インカムゲインにあたります。

基本的に、時間が経過すればするほど、総合的な利益が多くなっていく仕組みです。

ただし、大きな利益は見込めません。

インカムゲインはローリスクローリターンの利益といえるでしょう。

キャピタルゲインは「値上がり益」

参考図解

キャピタルゲインは、資産を売却することで得られる、売却益を指します。

安く買って高く売ったときに出た利益が、キャピタルゲインです。

キャピタルゲインに関しては、土地や建物、絵画や貴金属など、価格が変動するものはすべてキャピタルゲインが発生します。

たとえば、5000円で購入した絵画が1万円で売れた場合、利益は5000円。

この利益の5000円が、キャピタルゲインです。

ただし、キャピタルゲインは、リスクを伴います。

“価格が変動するもの”なので、買値より価格が下落することも、当然考えられるでしょう。

この、買値よりも値下がりしてしまい、損失が発生した場合を「キャピタルロス」と呼びます。

株式投資のインカムゲインとキャピタルゲイン

株式投資の場合の、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」について知っていきましょう。

投資の種類によっては、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」、どちらか一方しか発生しない場合がありますが、株式投資に関しては、どちらも発生します。

株式投資におけるインカムゲインとキャピタルゲインは、基本的に以下の形です。

インカムゲイン 配当金
キャピタルゲイン 株価が値上がりしたときの売却益
カラ売りによる利益

インカムゲイン=配当金

インカムゲインは、安定的かつ継続的に入ってくる利益です。

つまり、株式投資の場合は、「配当金」にあたります。

配当金の平均利回りは2%前後となっており、多い額にならないこともありますが、安定的かつ継続的に入ってくる利益です。

また、正確には株主優待券も、インカムゲインに含まれます。

基本的には「株式投資のインカムゲイン=配当金」と理解しておきましょう。

キャピタルゲイン=売却益

キャピタルゲインは、売却益を指します。

つまり、株式投資の場合、「株価が値上がりしたときの売却益」や「カラ売りによる利益」がキャピタルゲインです。

ただし、株価は下落することもあります。

株価が下落し、損失を生んでしまった場合は「キャピタルロス」です。

「株式投資のキャピタルゲイン=売却益・利益」「株式投資のキャピタルロス=株価の下落による損失」と理解しておきましょう。

インカムゲイン3つの特徴

インカムゲインとはどんなものか、特徴から見ていきましょう。

インカムゲインの特徴は、主に3つです。

  • 発生利益が小さい
  • 定期的に利益を得られる可能性が高い
  • 利益が発生するのは資産を保有している間

それぞれの特徴について、以下で具体的に解説します。

発生利益が小さい

インカムゲインは、継続的に入ってくる利益ではありますが、基本的には小さい利益です。

株式投資の場合であれば、平均利回りは2%となっているため、それほど大きな利益は見込めません。

たとえば、株価1000円の銘柄が、1株あたり配当金50円に設定されていたとします。

この株を100株購入して1年間保有した場合、配当金は5000円です。

継続的に入ってはくるものの、元をとるまでにも時間がかかってしまいます。

このとき、知っておきたいのが、「配当利回り」です。

株式を保有した場合に年間でいくら利益がでるのか、具体的な数値で表したものを「配当利回り」といいます。

配当利回りは、以下の計算式で求められます。

「1株あたりの配当金÷購入株価✕100」

年間でどの位の利益になるのか、しっかり計算しておくようにすると良いでしょう。

しかし、配当利回りにも落とし穴があります。

株価は、安ければ安いほど配当利回りが高くなるのです。

株価が安いということは、業績の悪化やなにかしらの原因で株価が下がっている可能性があります。

気付いたら、配当金が減ったり、配当金が出なくなったりすることがあるので、注意しましょう。

もちろん、反対に配当金が増える可能性もあります。

とはいえ、キャピタルゲインのような、大きな利益は期待できません。

定期的に利益を得られる可能性が高い

インカムゲインは、定期的に利益を得られる可能性が高いです。

基本的には、資産を保有している間は、定期的に利益が入ってきます。

株式投資の場合であれば配当金、不動産投資でたとえるなら家賃収入です。

ただし、株式投資の場合は、業績悪化で配当が出ないことがあるため、保有している株価が今いくらになっているのかチェックしておくと良いでしょう。

最悪の場合、値崩れしてしまい、売りたくても売れない状況に陥ってしまいます。

とはいえ、このようなことは頻繁に起こることではありません。

基本的には定期的な収入を得られると考えて良いでしょう。

利益が発生するのは資産を保有している間

インカムゲインを発生させるには、資産を保有している必要があります。

資産を手放してしまえば、今まで定期的に入ってきていた利益は入ってきません。

わかりやすく不動産投資でたとえるなら、不動産を手放すわけですから、当然家賃収入は得られなくなりますよね。

ただし、資産を手放すことが必ずしも損になるとは限りません。

株価が値上がりしているときに売却すれば、キャピタルゲインとして利益になります。

キャピタルゲイン3つの特徴

キャピタルゲインがどんなものか、特徴から見ていきましょう。

キャピタルゲインの主な特徴は、3つです。

  • 発生する利益が大きい
  • 利益が発生するかわからない
  • 利益が発生するのは資産を売却したとき

基本的には、インカムゲインの反対と考えてください。

インカムゲインが「保有して利益を出す」のであれば、キャピタルゲインは「手放すことで利益を出す」方法です。

そのため、キャピタルゲインとは、真逆の特徴があります。

発生する利益が大きい

キャピタルゲインは、発生する利益が大きいです。

インカムゲインでは、配当金の数%だったところを、キャピタルゲインであれあ、数倍の利益にすることが可能になります。

たとえば、株価1000円の銘柄を100株購入し、株価が1100円に上昇したとしましょう。

その時点で売却すれば、1万円の利益(キャピタルゲイン)を得ることになります。

インカムゲインでは、年間数%にしかならないのに対して、キャピタルゲインは大きな利益を狙いやすいです。

ただし、どちらか一方に絞らず、数年は株を保有して配当金を受け取り、株価が上昇したときに売却に出すという手法も良いでしょう。

利益が発生するかわからない

キャピタルゲインは、必ず利益が発生するものではありません。

キャピタルゲインが発生するのは、あくまで値上がりした場合です。

もし反対に値下がりしてしまった場合は、損失(キャピタルロス)になってしまいます。

大きな利益を狙える反面、利益が発生しない場合、損失が出る場合もあるので注意しなければいけません。

インカムゲインは利益が小さいものの、デメリットやリスクが低いのに対して、キャピタルゲインは大きな利益が狙えても、このようなデメリットやリスクがあります。

利益が発生するのは資産を売却したとき

キャピタルゲインで利益がでるのは、資産を売却したときのみです。

資産を持ち続けていては、キャピタルゲインにはなりません。

インカムゲインと違うのは、キャピタルゲインは「売買取引」を行わなければいけない点です。

キャピタルゲインを狙うのであれば、下落や上昇をチェックする必要があります。

インカムゲインとキャピタルゲインどっちを狙うべき?

インカムゲインとキャピタルゲイン、どちらを狙うべきか悩んでしまう方もいるでしょう。

しかし「どちらの方が得」「どちらを狙うべき」という決まりはありません。

インカムゲインもキャピタルゲインも、どちらも1つの利益の出し方です。

また、どちらもリスクは発生します。

自身がどのように利益を出したいかによって、インカムゲインを狙うかキャピタルゲインを狙うかは変わってくるでしょう。

基本的には、以下のように考えてください。

  • 手堅く長期投資を狙うならインカムゲイン
  • 大きな利益を狙いたいならキャピタルゲイン

今後投資をする上で、自分に合っているのはどちらか考えてみてください。

自身の生活や、狙いたい利益から、どちらを狙うべきか答えがでるでしょう。

手堅く長期投資を狙うならインカムゲイン

手堅く長期的に利益を得るのであれば、インカムゲインがおすすめです。

インカムゲインで入ってくる定期的な利益は少ないですが、保有する期間が長ければ長いほど、利益は増えます。

その点、キャピタルゲインは、上手くいけば高い利益を出せますが、反対に損失をまねく恐れがあります。

さらに、キャピタルゲインで利益を出し続けるには、常に売買のタイミングを見計らわなければいけません。

株式投資の場合、配当金がでない可能性はありますが、基本的には、継続的に安定した配当金を受け取ることができます。

保有しているだけで利益が入ってくるので、売買のタイミングを見計らう必要もありません。

ローリスクローリターンですが、ほぼ確実に利益になります。

インカムゲインがおすすめな人は、以下のような人になるでしょう。

  • 安定した利益が欲しい
  • 継続的な利益が欲しい
  • リスクは抱えたくない
  • 不労所得を得たい

大きな利益を狙いたいならキャピタルゲイン

大きな利益を狙いたい方には、キャピタルゲインをおすすめします。

株式投資の場合、10倍株を見つけることができれば、投資金額の10倍の利益を受け取ることも不可能ではありません。

インカムゲインでは、利益として受け取れるのは配当金のみです。

利回りは高くても5%~10%なので、大きな利益は期待できません。

ただし、キャピタルゲインを狙う場合は、こまめに株価をチェックする必要があります。

株価の下落や上昇を細かくチェックしておかなければ、キャピタルロスにつながる恐れがあるからです。

生活環境的に、株価をこまめにチェックできる環境であれば、キャピタルゲインを狙いやすいでしょう。

仮想通貨やFXのような取引と似ているので、過去に仮想通貨などをやっていた人は、キャピタルゲインの方が向いているかもしれません。

キャピタルゲインがおすすめな人は、以下のような人になります。

  • 大きな利益を得たい
  • 株価を細かくチェックしているorできる
  • 世の中の動きに敏感

インカムゲインとキャピタルゲインのバランスをとった投資をしよう

インカムゲインとキャピタルゲインは、どちらも利益を狙えます。

異なる点は、リスクと利益の額です。

  • インカムゲイン……ローリスクローリターン
  • キャピタルゲイン……ハイリスクハイリターン

どちらか一方を狙うのも良いですが、どちらかに決めなければいけないわけではありません。

インカムゲインを狙っていた株を、途中で売ってキャピタルゲインにするのも良いですし、キャピタルゲイン狙いで買った株を持ち続けて、インカムゲインにするのもありです。

「どちらか一方」と決めずに、臨機応変にバランスをとった投資をすると良いですね。

上手く立ち回ることができれば、株式投資で利益を出していくことができるでしょう。

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