ETFのメリット・デメリットとは?注目が高まるETFを活用しよう!|投資信託との違いや配当のしくみまで詳しく解説

数多くある投資の中でも近年投資家からの注目を集めているのがETF。詳細は後述しますが、ETFは投資信託に比べ、初期投資が安く初心者には始めやすい投資となります。

その上、分散投資や売買の手軽さ、上場しているからこそのメリットなど様々な点で特徴がある金融商品となります。本記事はそんなETFのメリット・デメリットについて紹介していきます。

ETF(上場信託投信)の概要

ETF(上場信託投信)の概要

まずはETFの概要や仕組みなどについて詳細に解説していきます。

ETFとは

ETFはExchange Trashed Fundの略称で、「上場投資信託」を指しており、ETFは金融商品取引所にて取引され、証券会社に口座を開けば株式の様に手軽に売買ができます。

具体的な例を挙げると、日経平均に連動する「(1321)日経平均」の場合、1銘柄2万円程度で225銘柄が購入できるほか、1銘柄に投資するだけで分散投資となり、これらのの特徴から知名度は低いものの、日本の投資家でもかなり人気が広まりつつある金融商品となっています。

ETFの仕組みとは

ETFの仕組みの前に、そもそも「投資信託(ファンド)」がどういう仕組みなのかについて説明します。

投資信託とは、投資家から集めた資産をまとめて、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品であり、その運用成果によって、投資家それぞれに投資額に応じた金額が分配される投資方法となっています。

ETFは投資信託ではなく、”上場”投資信託。つまり投資信託の一部ではありますが、上場しているかしていないかという点が大きく異なるといえます。

ETFに発生する手数料とは

ETFには以下の2つの手数料が発生します。少額から取引が開始できることがETFのメリットですが、投資信託と比較するとなぜETFの方が少額から取引できるのかがわかります。

この少額から取引できるという特徴の裏には、後述する手数料(必ず発生する費用)が少ないことが挙げられます。本章では、必ず発生する2つの手数料について詳細に解説します。

  • 売買手数料
  • 信託報酬

売買手数料

売買手数料

ETFを購入するときは、株と同様に売買手数料が発生します。近年の銀行における振り込み・引き下ろし手数料と同様で、ネットの証券を利用することでその手数料は下がります

手数料をより安価に済ませたい場合、海外ETF(外国ETF)がおすすめ。直接外国の個別株を購入するよりもハードルが低く、間接的に海外の株に投資できますし、通常の投資信託と比較して手数料が安いため、人気が高いです。

信託報酬

信託報酬

ETF、投資信託の場合はどちらも運用会社に資産を支払い、運用会社が代わりに投資などを行っています。

信託報酬は投資信託を運用・管理する際に発生する費用で、手数料とは違って投資信託を保有している間はこの費用がかかり続けます

日本のETFの場合、日経平均株価の指数との連動を目指している(インデックス型)ため、運用会社側で銘柄選定する際の調査や手間が省けることから信託報酬は低めに設定されています。

また、投資信託と比較した際もETFの信託報酬は低めに設定されています。

これは、投資信託では信託会社や銀行など、関わりのある全ての会社に対して信託報酬を支払いますが、ETFの場合は運用に関わる運用会社と、信託銀行だけが信託報酬を得ます。支払いを行う会社がすくないため、投資信託と比較すると低コストでの運用が可能となるのです。

ETFの場合このコストをエクスペンスレシオと呼び、投資信託の場合は信託報酬と呼びますが、現在ネット上ではどちらも”信託報酬”として使われているようです。

通常はほとんどの場合年間1%未満となります。

ETFと投資信託の違いは?

ETFと投資信託の違いは?

これまでの説明で何度か触れてきましたが、ETFと投資信託はよく比較関係になることが多いです。それぞれメリット・デメリットはありますが、「売買手数料」「取引時間」「情報開示」というポイントについて比較してみたいと思います。

ETFと投資信託の違い①売買手数料

ETFと投資信託は、どちらも売買を行う際に売買手数料が発生します。ETFの場合、ネット証券では株式の売買手数料と同様に計算される場合が多いです。

一方、投資信託の場合も売買手数料はかかりますが、最近では「ノーロード」と呼ばれる手数料が発生しないものも増えています。

こういった売買手数料は投資家が直接負担するコストとなるので、取引する前に確認しておくことが重要です。

ETFと投資信託の違い②売買の手軽さ

ETF最大のメリットとも呼べるのが、株式と同様に上場しているため取引時間内であればいつでも取引が可能でという点です。時価で取引されるので、基本的には自分の希望価格に近い価格で約定するケースが多いです。

一方、投資信託の場合、その日のマーケットの終値をベースとして基準価格が計算されるため、1日に1度しか値がつきません。

約定日の翌営業日にいくらで約定したのかを確認できるようになるため、ややタイムラグが発生してしまうのです。

その1日の間に大きな変動が合った場合、想定していた取引額と値段が異なるという事も発生しかねません。

ETFと投資信託の違い③情報開示性

ETFは”上場”投資信託であり、情報の開示が定められています。なので基本的には毎日保有資産や金額を開示しているので、リアルタイムでの情報取得量が多いことが特徴として挙げられます。

反対に投資信託の場合は非上場なので、四半期に1度もしくは半期に1度のペースで運用報告会、及びレポートを通して投資先の内訳や運用実績を知ることができません。

ETFと投資信託の違い④価格の決まり方

ETFは証券取引所で売買され、その際の価格である取引所価格と、投資信託としての本来の価値である基準価格という2つの価格が存在します。

基本的に売買に利用するのは取引所価格となりますが、証券取引所で売買を行うため、売買の流れは株式と同じになります。

このとき、販売会社への販売手数料ではなく、売買を行うことから売買手数料を支払うので、価格がリアルタイムで変動します。これが投資信託との大きな違いとなります。

証券取引所で購入を行うので、状況によっては投資信託よりも安価に売買ができますが、取引所価格と基準価格の差が大きくならないように、証券会社などが売買に参加して価格を調整しているので、注意が必要でしょう。

ETF(上場投資信託)のメリット

ETF(上場投資信託)のメリット

分散投資

投資の世界ではよく「分散投資」という言葉が使われますが、これは1つの銘柄に絞って資産に投資するよりも、値動きがそれぞれ違う複数の銘柄を組み合わせたほうがリスクは少なくなり、投資効率が向上するという考え方です。

ETFはさまざまな銘柄を組み合わせて運用することから、少額から手軽に分散投資ができます

初期費用が安い

個別に株を購入する場合と比較すると、ETFや投資信託は最低購入価格が低めに設定されています。

例えば、日興アセットのETFの場合、最低購入金額が安いもので上場インデックスファンド日経225(ミニ)という金融商品の場合、1,900円程度から購入が可能です。

そのほかの銘柄についても数千円~数万円程度から購入できるものが多いことから、ETFは投資信託や株式と比較すると比較的初期費用が安いと言えるでしょう。

値動きが分かりやすい

投資信託の場合、投資家が売買の申込を出した段階では、いくらで購入できたかを知ることはできません。

これは株式市場が閉まった段階で試算される基準価格で信託を売買するという決まりがあるためで、ブラインド方式と呼ばれています。

それに対してETFは、通常の株取引と同様、リアルタイムで売買を実施できます。

各上場投資信託会社のETFが今現在いくらなのか、自分が購入したETFがどのくらい値上がり・値下がりしたのかをリアルタイムで知ることができるため、投資信託と比較すると値動きがわかりやすいと言えるでしょう。

いつでも売買が可能

ETFは金融商品取引所に上場していることから、証券口座さえ持っていれば今日からでも取引が可能です。

非上場の投資信託の場合、取引は1日1回と決まっていますが、ETFの場合は取引時間中であればリアルタイムでいつでも売買が可能

たとえば、リーマンショックのような急激な相場の変化が起きた場合、投資信託の仕組みであれば売却の申込みから基準価額が確定されるのに時間を要すので、成立までに価格が下がってしまいますが、ETFは取引時間内であればすぐに売買を行うことができます

どの証券会社でも取引可

投資信託の場合、金融機関によって取り扱いが異なります。これにより、投資信託を購入するために、その投資信託を取り扱っている金融機関にて口座を新規に開設しなければならないこともよくあります。

ETFは株取引と同様に、全国の証券会社で取引することができます。

ETF(上場投資信託)のデメリット

ETF(上場投資信託)のデメリット

積立投資ができない

長期投資を行いたいけど、毎月少しずつ手作業で購入するのは億劫という方や、購入するタイミングがいまいち掴めないという方に向けて金融機関が少しずつ提供を始めているのが、毎月決まった額を購入し、積立を行ってくれる積立投資というものが存在します。

ETFは自動積立投資ができませんので、上記のような運用を行いたい方はあらかじめ注意しておきましょう。

リバランスまでは信託できない

様々な資産を組み合わせてバランス良く投資を行う事がETFの分散投資では理想的とされており、これをポートフォリオ運用といいます。

これは、長期の資産運用を行う上でとても重要な考え方ですが、これを実現するには適切な組み合わせでの分散投資、資産の保有、定期的な資産の見直し、割合の調整(リバランス)をする必要があります。

しかし、ETFの場合自分で分散投資の組み合わせを考える必要もあります

投資信託の場合、金融機関にいるファンドマネージャーが資産配分の見直しや調整を行ってくれることから、こういった割合の調整(リバランス)まですべて一任したいと考えている方は、予め注意が必要です。

価格の乖離がある

そこまで大きくないにせよ、ETFには乖離があります。

ETFは指数の値動きに連動することを目指して運用されていますが、金融商品取引所で売買されるので、指数の動きだけでなく売買の需給関係によって価格が変動します。

その結果、ETFが連動が連動を目指している指数の値動きから乖離するリスクがあります。

複利効果が期待できない

「複利効果」とは、運用で得た利益を再び投資に回すことで利息が利息を生み、お金が増えるという効果で、長期間の運用の場合は効果が大きくなります。

通常の投資信託を利用する場合、分配金を再投資するという選択ができることから、何もしなくても自動的に分配金の再投資が利用可能であり、複利効果に期待ができます。

しかし、ETFの場合分配金を再投資するという選択はできず、決算時に全て現金で支払われるので、自分で再投資を行う必要があるため、複利効果は期待できません

分散投資の構成を自分で考える必要がある

ETFのメリットとして、分散投資ができるという意見があがりますが、ETFでは投資家自身で資産クラスなどの金融商品構成を考える必要があります。

この資産クラスとは基本的に 株、債券、コモディティのように資産クラスはわかれており、分散投資の理想像としては異なる資産クラスにバランスよく分散投資をするのが望ましいのです。

これが投資信託の場合、バランスファンドという複数の資産をあらかじめ組み合わせた商品が用意されているので、組み合わせを考えたくない人にとっては投資信託がおすすめです。

まとめ

まとめ

今回はETFの概要からメリット・デメリットまでを詳細に解説しました。

ETFのよく比較対象にあがる投資信託との比較をしながら、どちらがより自分の投資スタイルに適合するかという観点から選び、最終的には長期的な投資がおすすめなので、ETFなのか投資信託なのかを選んでみてはいかがでしょうか。

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