東京都心部の賃料が大幅下落 三幸エステートが発表

ニュースのポイント

  1. 三幸エステートが2月4日したオフィス市場「オフィスレント・インデックス」(2020年第4四半期)で、東京都心部のAクラスビルの坪当たり賃料は、前期に比べて3379円少ない3万4669円だった。
  2. オフィスの募集面積の増加のほか、新型コロナウイルスで先行きの市況に対する警戒感が強まっていることが要因
  3. 空室率も9期ぶりに1%を上回るなど、オフィスの供給が需要を上回る状況が顕著となっている

東京都心部Aクラスが大幅下落

引用元:三幸エステート

三幸エステートが2月4日、日本生命のシンクタンク、ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2020年10~12月版)を公表。最も地価が高いとされる東京都心部Aクラスビルの坪単価が、前期比3379円減の3万4669円となるなど、地価の大幅な減少が目立った。現在の新型コロナ禍で、企業の働き方がリモートワークに移行し、空席率が上昇していることが主因という。

東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、3万4,669円(前期比3,379円下落)と大幅に下落した。賃料の下落は今回で5期連続。三幸エステートは、「募集面積の増加に伴い、先行きの市況に対する警戒感が強まっていることが背景にある」と分析している。

空室率も1.6%(同1.0ポイント上昇)と大幅な上昇。9期ぶりに1%を上回り、過去3年で最も高い数字となった。空室率の上昇は、新築ビルに移転したテナントの二次空室で後継テナントが決まらないケースが増えていることが要因。2020年4月の緊急事態宣言後、景気に対する先行き不透明感の広がりがあり、まとまった面積を中心にテナントを誘致するまでに時間を要する事例も散見されるという。

Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たり賃料は2万432円(同961円下落)と、5期連続で下落と低下傾向が継続している。空室率は1.5%(同0.7ポイント上昇)と3期連続の上昇となった。Aクラスと同様、新築ビルへ移転したテナントの二次空席が現空床となり、空席率の上昇要因となっている。

Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が1万6,882円(同1,291円下落)と、3期連続で大幅な下落を記録した。空室率は2.9%(同1.0ポイント上昇)と、3期連続の上昇。ABクラスビルよりはテナントの動きはあるものの、需要回復には時間を要しており、空室率の上昇傾向は継続するとみられる。

賃料の対前年変動率は、Aクラスビルがマイナス17.9%、Bクラスビルがマイナス9.3%、Cクラスビルがマイナス16.1%。全てのクラスでマイナスを記録したのは3期連続となった。

三幸エステート
三幸エステートは1977年に創業したオフィス移転業者。オフィス移転業者であると同時に、賃貸事務所や賃貸オフィスを専門的に扱う不動者仲介会社でもある。オフィスの開設や移転に関するサービスは、本業に付随したサービスと位置づけるものの、仲介実績は年間1600件に及び、業界大手の評判を誇る。参考:失敗しない事務所移転まるわかりナビ
東京都心部の賃料相場
オフィス賃貸仲介のヒトカラメディアによると、首都圏のオフィス賃料相場(2021年1月時点)は半年前と比べて、賃料の高いエリアの減少が目立ち始めている。大手町エリアが坪単価4~5万円であったところから、坪単価4万円に減少しているほか、六本木エリアも坪単価3万円前後から2.5~3.0万円と全体的に大幅減少。中でも、渋谷・恵比寿エリアは、長らく賃料の上昇が続いていたコロナ発生前と比べて、空室率が上昇した結果、この半年間で最も賃料が下がっている。参考:YAHOO!JAPANニュース

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