主要10通貨に対してドルが急上昇 専門家は「しばらくの間、上昇するはず」と指摘

ニュースのポイント

  1. 主要10通貨に対してドルが急上昇している
  2. 一時0.8%高となり、昨年12月23日以来の高値に達した
  3. 専門家は「少なくとも数週間、ドルは上昇する」と指摘する


ブルームバーグ・ドル・スポット指数が一時、0.8%高に


引用元:Bloomberg

1月11日、主要10通貨に対するドルの値動きを示す指数、ブルームバーグ・ドル・スポット指数で一時0.8%高に急上昇したことがわかった。この高値は、昨年12月23日以来のもの。ドル高の兆候はブルームバーグ・ドル・スポット指数だけではなく、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータでも示されており、ユーロやポンドなどの主要通貨についてロングポジションを縮小する動きが見られた。

また、指標の米国債利回りの先週の上昇幅は、20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、昨年6月以来の水準を記録している。米国債の利回りがどこまで上昇するかについては市場関係者の間でも見方が分かれるが、新興市場国通貨や金などリスクに敏感な資産はいずれも売られている。

投資家はより短期的なドル高に備える必要がある

外国為替市場の投資家にとって次なる関心事は、今回のドル高がいつまで続くかではないだろうか。米・大手証券会社ミラー・タバクの市場ストラテジスト、マット・マレイ氏は「ドルはしばらくの間、上昇するはずだ。取引可能な反発の機が熟していることから、上昇は少なくとも数週間、もしかすると2~3カ月にわたって続くだろう」と述べた。

また、米・シティグループのストラテジストも「民主党が議会の支配権を獲得し、より多くの財政刺激策を推し進める中、投資家はより短期的なドル高に備える必要がある」と指摘している。

一方、みずほ銀行は「財務省の利回りが新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に戻った場合、特に新興市場通貨の損失が加速すると予想される」と分析した。

米商品先物取引委員会(CFTC)
米国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された先物取引・オプション取引全般を規制する政府機関を指す。CFTCは、米国に拠点を置く先物取引の認可を行っており、取引所の金融商品や金利、デリバティブ全般の監督・市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求やマーケットの取引監視の権限を持っている。参考:HEDGE GUIDE
米国債
米国債とは、「米国財務省証券」とも呼ばれ、アメリカ合衆国の財務省が発行する国債のこと。国の財政資金の不足を補うために発行されるが、世界的最大の売買料と発行残高を誇っており、流動性と信頼性が高く、為替リスクを考慮しても、世界の金融関係者にとって、魅力のある債券としてみなされている。また、他国のドル建ての外貨準備の運用先としてもよく利用されており、日本と中国がアメリカの国債を保有しているトップ2。参考:東海東京証券
ストラテジスト
経済動向などを分析し、投資に関するストラテジー(Strategy=戦略)や方針を立案する専門家のこと。経済の動きや市場トレンド、産業、企業の動向など、さまざまな視点から投資環境を分析して投資戦略を立て、投資家やファンドマネージャーに提供する。参考:SMBC日興証券

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