投資信託の市場で、43ヶ月連続で資金流入が続く

ニュースのポイント

  1. 投資信託協会がこのほど発表した11月の運用会社別の純資産総額のランキングでは、9293億円の資金流入を記録した
  2. 資金流入は43ヶ月連続で、過去最長を更新した
  3. 純資産総額も、世界の株式市場の上昇を受けて過去最高を更新している

投資信託市場で資金流入の傾向が顕著

引用元:toushin.com

投資信託協会が、2020年11月期の投資信託の業況を発表し、契約型公募投資信託の設定額が6兆9913億円、解約額が6兆0539億円、償還額が82億円で、差し引き9293億円の純資金流入だった。これにより、43ヶ月連続で、資金の流入超過となり、過去最長を更新した。

2020年11月末の純資産総額は、135兆7,250億円。初めて130兆円を超え、2ヶ月ぶりに過去最高を更新した。投資信託協会によると、世界の株式市場が上昇したことを受けて運用等が増加したことが要因。純資産の前月比での増加額(約10.8兆円)は過去最大という。

上場投資信託(ETF)を除く公募株式投信の資金動向は4,526億円の純資金流出と、5ヶ月ぶりの流出超過。流出額は2019年4月以来、1年7ヶ月ぶりの規模となった。投資信託協会によると、国内株式型からの資金流出が拡大したことなどが要因という。純資産総額は運用の増加等により68.6兆円と、2015年7月以来の高水準になった。コロナが生み出すカネ余りの風潮が、投資信託においても現れているようだ。

2020年11月末現在、5,919本の公募投資信託(株式投信5,821本、公社債投信98本)が運用されている。

運用会社別では、野村が資産増加で一位

引用元:外資就活ドットコム

運用会社別の資産増減状況は、資金増加となったのは、全体(85社)の4分の1に当たる28社。設定額の解約額から償還額を差し引いた資産増加額が最も大きかったのは、野村アセットマネジメントで、資金増加額は、約4250億円だった。

一方、資金減少額が最も大きかったのは三井住友トラスト・アセットマネジメント。資金減少額は、457億円だった。

資産の増減では、ほとんど企業がプラス

資産の増減を見ると、世界の株式市場が上昇したことを反映して、85社中83社で運用成績がプラスとなった。日経平均株価が過去最高を記録するなどし、運用成績の好調により運用の好調具合に滑車がかかったとみられる。

一方、運用がマイナスだったのはフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ株式会社と株式会社ポートフォリアの2社で、マイナス額はそれぞれ900万円と1.6億円だった。

投資信託協会
投資信託協会は、投資家の保護を図るとともに、投資信託と、投資法人の健全な発展を促す目的で設立された。金融商品取引法にのっとった自主規制団体であり、2019年4月1日時点で、正会員は186社、賛助会員は36社を数える。参考:投資信託協会
契約型公募投資信託
契約型公募投資信託は、運用会社と信託銀行が信託契約を結ぶことにより組成され、運用される投資信託。現在設定されている投資信託の多くが、この契約の投資信託に分類される。参考:SMBC日興證券
公募株式投信
公募株式投信は、広く募集する投資信託のうち、ポートフォリオに組み入れられるもの。債券を組み入れられるものは、公募公社株式投信と呼ぶ。公募公社株式投信は、2014年1月からスタートした少額投資非課税制度「NISA」の対象となっている。参考:三井住友DSアセットマネジメント
国内株式型
国内株式型は、投資家から集めたお金で、主に株式を買って運用する投資信託。ただ、実際には株式を組み入れているにもかかわらず、株式を組み入れていないものもある。参考:トレジャーネット
野村アセットマネジメント
野村アセットマネジメントは、野村ホールディングス株式会社を持ち株会社とする、野村グループの資産運用会社。運用資産残高は、2019年12月末時点で、50兆円を超える。参考:外資就活
レオス・キャピタルワークス
レオス・キャピタルワークスは、2003年に設立された資産運用会社。国内の中小型株を中心に投資する「ひふみ投信」が広く知られ、個人投資家を筆頭に多くの顧客を抱えている。参考:M&A Online

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