「ビットコインは買われ過ぎ」 JPモルガンが警告

ニュースのポイント

  1. JPモルガンチェースのアナリストが、現在高騰中のビットコインの価格予測を行い、「現状では買われ過ぎ」との見方を明らかにした
  2. アナリストによると、最近の価格上昇は、機関投資家向けビットコインファンドのグレイスケースが、店頭(OTC)取引で大量購入したのが背景にある
  3. アナリストは、グレイスケールへの資金流入が多く、2019年後半のビットコイン修正と同様のリスクを高めるという

ビットコインの価格が、需要の急増で暴落することを不安視か

引用元:nikkei.com

銀行持株会社JPモルガンチェースのアナリストが、現在高騰中のビットコイン価格の予測を行い、「ビットコインは買われすぎである」という警告を述べたことが、ブルームバーグの報道などで明らかとなった。同行は予測を先週の金曜日に行い、ビットコインの将来の健全化を促すためには、「機関投資家の役割が重要である」とレポートでまとめた。

アナリストによると、機関投資家向けビットコインファンド・グレイスケールへの資金流入が、12月の調整局面を回避するための鍵であると説明されており、この流れがスローダウンするようなことがあれば、価格が高騰前の水準まで減少する価格修正のフェーズに入る可能性が高まるとしている。

現段階ではグレイスケールへのフローが大きすぎて、勢いのあるトレーダーがポジションを解き放ち、持続的なマイナスの価格ダイナミクスを生み出すことができない状況にあるという。これらのフローの減速が2019年後半のビットコイン修正と同様のリスクを高めるとし、トレーダーは損失回避のために現在の購入ペースを維持する必要があると強調した。

コロナ禍におけるビットコイン価格の高騰は機関投資家たちの興味を呼び、ますますの高騰を招いているが、かつてのバブル崩壊の経験から資金を引き上げる(売り逃げ)動きが始まれば、雪崩式に崩れていく可能性は否めない。相対力指数(RSI)が70以上に上昇し、「買われ過ぎ」とされる価格水準で現在推移しているだけに、その懸念が現実化する目前に迫っていると言えるだろう。

ビットコインの価格は、金に比べてまだまだ低い

引用元:jp.cointelegraph.com

また、現在の高騰は、新たな市場フェーズをもたらしている。金からビットコインに投資資金が流れ込むという以前からの指摘に加え、金に関連した投資商品からビットコインへの配分という新たな「トレンド」だ。

グレイスケールのビットコイン投信(GBTC)に20億ドル近い資金が流入する一方で、金連動型の上場投資信託からは70億ドルが流出。JPモルガンによると、現在この投資方法は、SPDRゴールド・トラストを3口売り、GBTCを1口購入するという流れが起きているという。

こうした動きも相まり、ビットコイン価格が史上最高値を更新したことで、金とビットコインの相関関係は10月以来低下している。

 

JPモルガンチェース
JPモルガン・チェースは、米国ニューヨークに本社を構える世界有数のグローバル総合金融企業。投資銀行や証券取引、資金決済、証券管理など多岐にわたる金融サービスを提供しており、総資産や収益力、時価総額などいずれの指標で世界屈指の規模を誇る。参考:J.P.Morgan
グレイスケール
グレイスケールは、ニューヨークを拠点とする世界最大のデジタル資産運用会社。機関投資家や適格投資家に10つの暗号資産投資商品を提供している。そのうち、ビットコインを基盤とした信託商品のビットコイントラストは、24億ドルの資産規模を持つ投資商品で、暗号資産業界へ与える影響が大きいとされる。参考:Pension&Investiments
金とビットコインの価格の関係
ビットコインと金(ゴールド)は、どちらも採掘によって生み出され、希少性があるため非弾力的な供給という特徴を持つ。入手の困難さという点で似通っており、リスクオフ時の安全資産とみなされる風潮がマーケットであるものの、専門家による現時点の考察では、両者の価格の相関係数はさほど高くない上、市場が双方的に影響を与え合うこともないという。参考:コインテレグラフジャパン

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