米ブラックロック社「10億ドル」で株価指数の運用会社アペリオを買収

ニュースのポイント

  1. 米資産運用の最大手ブラックロック社が、SMA事業で急成長するアペリオを10億ドルで買収
  2. アペリオ買収後のブラックロックの運用資産総額は1600億ドルとの見込み
  3. 投資家のニーズに併せたSMA需要の高まりがアペリオを急成長させ、今回の買収に結びついた

ブラックロックが株価指数の運用会社を買収。富裕層向けの事業拡大が狙いか

ブラックロック社

引用元:ブラックロック・ジャパン株式会社

米資産運用最大手のブラックロック社は株価指数の開発・運用会社であるアペリオを10億ドル(約1040億円)で買収することで合意。アペリオは富裕投資家向けに特注の株式指数を設定するサービスを展開する企業。ブラックロックは買収によりメニューのバリエーションを増やし、より一層の事業拡大を狙う。

アペリオは資産運用業界注目の「ダイレクト・インデックス」事業を展開

元々は非上場のアペリオを投資ファンドのゴールデン・ゲート・キャピタルが所有していたが、ブラックロック社が現金10億ドルで買収を決定。アペリオの運用資産総額は360億ドルにのぼる。同社は集めた個別株式を指数化する商品を手がけ、ESG(環境・社会・企業統治)投資に特化した株価指数を投資家に提供するといったサービスも展開しており、これは近年、アメリカの資産運用業界で急成長を見せる「ダイレクト・インデックス」と呼ばれる事業にあたる。

アペリオは富裕投資家向けに設定する「セパレートリー・マネージド・アカウント(SMA)」を通じて、こうした指数商品を提供している。ブラックロックも富裕層向けにSMAの運用拡大に力を入れている。米国のSMA市場全体の運用資産総額は約1.7兆ドル。ブラックロックのSMA運用資産はアペリオ買収後に約1600億ドルと、全体の1割弱になる。

アペリオ急成長の背景には、投資家のニーズに併せた「SMA」需要の高まりが

上場投資信託(ETF)やインデックス投信の急成長に伴い、投資家の志向にあった資産ポートフォリオを作成するSMAの需要は高まりつつある。特にESG運用を強化する投資家の間では、既存のETFなどでは基準に沿わないとの声も挙がっていた。こうしたニーズに対応してアペリオの運用資産は過去5年間に年率20%のペースで拡大していた。

セパレートリー・マネージド・アカウント(SMA)
SMAはセパレートリー・マネージド・アカウント(Separately Managed Account)の略称で、証券会社が投資家から預かった資金を、投資一任契約に基づき、投資家の希望する運用方針に従って一括して運用・管理するサービスです。参考:K-ZONE money

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