2020年により一層進んだ米国経済の二極化 大富豪の資産が大幅増の一方、2700万人が食べ物にさえ困る

ニュースのポイント

  1. 米国・ダウ工業株30種平均は3万ドル超の史上最高値を更新した
  2. テスラのイーロン・マスクCEOやアマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOは自身の資産を1,000億ドル以上増やした
  3. 一方で、米国では2700万人もの成人が食べ物に困るなど、経済の二極化がより一層進んだ

史上最高値を更新し続ける米株式市場


引用元:Bloomberg

12月28日、週明けのニューヨーク株式市場は、3営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均の終値は前営業日比204.10ドル高の3万403.97ドルと、史上最高値を更新。ハイテク株中心のナスダック総合指数も94.69ポイント高の1万2899.42と、市場最高値を更新してこの日の取引を終了した。

米株式の高騰を受けて、もともと資産を潤沢に持っている大企業のCEOらは、自身の資産を大きく増やしている。テスラのイーロン・マスクCEOは、米株式の株高を背景に2020年になってから、1,400億ドル(約14兆5000億円)もの資産を増やした。アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOの資産は2,000億ドル(約20兆円)を超えた。

急速に二極化が進む米経済


引用元:BBC NEWS JAPAN

その一方、約2,700万人もの米国成人が食べ物にさえ困る状況に陥っているという。米国株式がこれほどまでに高騰した理由のひとつに、新型コロナウイルスの流行によって、レジャーや娯楽などへの支出の出所が失われたことがある。余った資金の多くが貯蓄や株式市場に流れたというわけだ。

実体経済と株価の乖離を説明する際にウォール街で持ち出されれる言葉に、「株式市場は経済ではない」というものがある。2020年はこれまで以上に、この言葉がよく持ち出される年となったことは間違いない。

 

ダウ工業株30種平均
ウォール・ストリート・ジャーナルを発行するアメリカのダウ・ジョーンズ社が算出、発表しているアメリカを代表する株価指数。ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している合計30銘柄を対象に算出している。算出方法は、後に日経平均株価の算出にも応用されたダウ式修正平均という方法で、銘柄入れ替えや権利落ちなどがあっても過去との連続性を失わないように修正が加えられている。他のアメリカの代表的な指標としてS&P500やナスダック総合指数などがある。参考:SMBC日興証券

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