ロビンフッド、顧客に提訴される 急騰銘柄の取引停止で

ニュースのポイント

  1. 株取引プラットフォームのロビンフッド・マーケッツがゲームストップなど急騰していた銘柄の取引を制限したことを受け、これに納得しない投資家が1月28日、同社を相手取った訴訟を起こした
  2. 訴訟で原告側は、ゲームストップのほか、ブラックベリーやノキアなど、複数の株式取引の再開を求めている
  3. ロビンフッドのブラッド・テネブCEOは、一部の取引制限は「当社の顧客を守るため」と話している

取引制限で損失を被った

引用元:huffingtonpost.jp

株式取引プラットフォームで個人投資家に人気のロビンフッド・マーケッツが、ビデオゲーム小売りのゲームストップなど猛烈な買いで急騰していた銘柄の取引を制限したことを受け、これに納得しない投資家が28日、同社を相手取った訴訟を相次いで起こした。今話題の株取引プラットフォームと投資家の間で発生した訴訟として話題を集めそうだが、投資家の主張が裁判所で認められる可能性はあまりなさそうだ。

訴訟で原告側はゲームストップのほかブラックベリー、ノキア、AMCエンターテインメント・ホールディングスなどの株式取引再開を訴えている。この数時間前にはロビンフッドやオンライン取引プラットフォーム大手のインタラクティブ・ブローカーズ・グループなどが、株価が急伸している銘柄の取引を制限する措置を講じていた。

ユーザー側は取引制限で損失を被ったと主張している一方、法律専門家は証券会社には取引を停止・制限する幅広い権限があると主張。いずれもサービス利用開始時に顧客が署名する同意書に明記され、取引停止に伴う損失に企業側の責任はないと指摘している。

証券詐欺訴訟が専門の法律事務所を運営し、ロビンフッドを相手取った昨年の訴訟で原告側の弁護人を務めたジェフ・エレツ氏は「ロビンフッドの契約を確認しているが、いつでも取引を停止・制限できると書面にある」と説明し、ロビンフッド側に否はないとしている。

訴状によると、マサチューセッツ州在住のロビンフッドのユーザー、ブレンドン・ネルソン氏はニューヨークの連邦地裁に提訴し、同社が「前例のない株価上昇」のさなかにゲームストップを取引プラットフォームの対象から外すことで、投資の手段を奪い市場を操作していると主張。顧客合意の不履行に当たり、金融業界のルールに反するとしている。

イリノイ州ネイパービル在住のユーザー、リチャード・ジョセフ・ガッツ氏もシカゴの連邦地裁に訴訟を提起。ブラックベリーやノキアなどの取引停止は「個人顧客を犠牲にして機関投資家を保護するものだ」と指摘した。自身は「オプション取引で公正な市場価値を得られない」とした上で、「株取引が認められなければ、被告の措置やその取引プラットホームの操作だけで原告が金融上の損失を被る可能性が高い」などと主張している。

フロリダ、カリフォルニア、ニュージャージー各州でも別の顧客が提訴した。ニューヨーク州のジェームズ司法長官は「ゲームストップ株を含めロビンフッドのアプリ上の取引について生じた懸念を承知している。われわれはこの問題を精査している」と、提訴に一定の合理性があると説明。訴訟についてロビンフッドにコメントを求めたが、今のところ回答はない。

ロビンフッドのブラッド・テネブ最高経営責任者(CEO)はCNBCとのインタビューで、一部の取引制限は「当社と顧客を守るためだ」とし、マーケットメーカーもヘッジファンドも取引制限を指示していなかったと述べた。同社は、29日から一部銘柄について限定的な購入を認める可能性があるとしている。

ロビンフッド・マーケッツ
ロビンフッド・マーケッツは、手数料無料の投資アプリ「ロビンフッド」を提供する証券会社。アプリで簡単に株式の売買ができるため、ミレニアル世代に人気がある。新型コロナウイルスで家で過ごす時間が増えたことで若い投資家が急増したと言われており、ロビンフッドを利用する若い世代は、「ロビンフッダー」と呼ばれている。参考:HUFFPOST

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