FOMC新投票メンバー、入れ替えでさらにハト派寄りに

引用元:大和ネクスト銀行

ニュースのポイント

  1. 2021年のFOMCの投票メンバー入れ替えが行われ、一層ハト派寄りのメンバーになった
  2. それにより同年中の引き締めの可能性は低くなりそうだ
  3. エコノミストは「ワクチンが普及したとしても、21年中の金利変更の可能性はないだろう」と語っている

2021年のFOMC投票メンバー入れ替えで、さらにハト派寄りに

 

エバンス総裁 引用元:Bloomberg

2021年、入れ替えにより米連邦公開市場委員会(FOMC)投票権メンバーは、さらにハト派寄りの顔ぶれとなる。新型コロナウイルスのワクチンにより経済が回復したとしても、同年中に連邦準備制度理事会(FRB)が引き締めに動く可能性は低くなりそうだ。

今回の入れ替えは輪番制で、新たに投票メンバーになる地区連銀総裁は4人とも、昨年のメンバーよりもややハト派的である。もしくは緩和策に傾斜しているかのどちらかだ。例えば、比較的タカ派のメスター・クリーブランド連銀総裁から、ハト派の筆頭の1人として知られるエバンス・シカゴ連銀総裁への入れ替わりがある。

さらに、昨年の12月にFRBの理事に就任したクリストファー・ウォラー氏が常任メンバーに加わる。セントルイス連銀調査局長だったウォラー氏ははかねて、失業率が低下しても自動的にインフレ高進につながるわけではないと主張しており、その点においては筋金入りのハト派と言えるだろう。また、そうした主張を連邦準備制度の指導部も受け入れるようになっている。

アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「ワクチンが普及すれば、現在の感触よりも利上げの見通しは若干近づくかもしれない」としながらも、「そうであっても、21年中の金利変更の可能性はないだろう」と語った。

米連邦公開市場委員会(FOMC)
米国の中央銀行ともいえる連邦準備制度理事会(FRB)が定期的に開催する会合。金融政策のひとつである公開市場操作(マネーサプライの調節、金利・為替レート誘導等)の方針を決定する委員会で、英語表記「Federal Reserve Open Market Committee」の略で「FOMC」と呼ばれます。米国の金融政策を占ううえで、マーケットで注目されています。

参考:三井住友DSアセットマネジメント

連邦準備制度理事会(FRB)
米国の中央銀行制度である連邦準備制度(FRS)の最高意思決定機関。7人の理事(うち議長1人、副議長1人)から構成されており、英語表記「Federal Reserve Board」の略で「FRB」と呼ばれます。日本の日本銀行に相当し、紙幣の発行などを行いますが、実際の中央銀行業務を行っているのはFRBの下に位置付けされる12の地区連邦準備銀行です。参考:三井住友DSアセットマネジメント

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