2020年の米貿易赤字、約96兆円に膨れ上がる 過去最大を記録

ニュースのポイント

  1. 2020年のアメリカの貿易赤字が9,158億ドル(約96兆円)になることがわかった
  2. 貿易赤字の額は過去最大
  3. 輸出が大きく落ち込んだ一方、輸入が年後半から回復したことが赤字拡大の要因

貿易赤字は約96兆円で過去最大

引用元:Bloomberg

2020年のアメリカの貿易赤字が、2019年より5.9%増えて過去最大となったことがわかった。アメリカ商務省が2月5日に発表した2020年の「貿易統計」によると、物品取引におけるアメリカの貿易赤字は、9,158億ドル(約96兆円)だった。

この背景には、世界的な経済低迷と輸入の増加にある。新型コロナウイルスにより、世界経済が低迷しアメリカの輸出は12.8%減と大きく減少。その一方で、巣ごもり需要により年の後半から輸入は増加し、輸入の減少幅は6.4%にとどまった。この結果、貿易赤字額が膨らんだ形だ。

失業率は前の月より改善も、依然高い水準

引用元:日本貿易振興機構(ジェトロ)

また、労働省は2月5日、雇用統計を発表。アメリカの1月の失業率は6.3%だったことがわかった。前の月より0.4ポイント改善したものの、依然として高い水準で推移している。農業分野以外の就業者数は前の月と比べて4万9,000人の増加にとどまり、市場が予想していた5万人を下回った。

経済活動が引き続き制限されている地域もあり、新型コロナウイルス流行前の3%台の水準に戻るには、さらなる時間がかかるものと見られている。

貿易赤字
国の輸出額よりも輸入額が多い場合、輸出から輸入を差し引いて計算する貿易収支が赤字となる。財務省の貿易統計によると、日本から米国への2017年度の輸出額は15兆1800億円。米国からの輸入額は8兆1800億円。米国から見ると対日の貿易赤字は約7兆円にのぼる。最大の要因とされるのが自動車で、完成車と部品を合わせた日本からの輸出額は対米輸出総額の4割を占める。米国は1970年代半ばごろから貿易赤字が続く。80年代のレーガン政権下で赤字幅が拡大し、財政赤字とともに「双子の赤字」と呼ばれた。日系の自動車メーカーは現地生産や部品調達を拡大しているものの、いまなお輸出規模は大きい。参考:日本経済新聞

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