11月米中古住宅販売、-2.5%で半年ぶりに減少 価格高騰と在庫薄で

ニュースのポイント

  1. 11月の米中古住宅販売戸数は669万戸で前月比-2.5%だった
  2. 住宅在庫は前年同月比22.0%減の128万戸と、過去最低水準だった
  3. 販売価格の中央値は前年同月比14.6%増の31万800ドルとなり、売り上げは高価格帯の住宅に集中していた

11月の米中古住宅販売は-2.5%で半年ぶりの減少となった

2005年の高水準に迫る米中古住宅販売戸数

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-22/QLQXQBT0AFB901

全米不動産業者協会(NAR)は22日、11月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)を発表した。それよると、年率換算で前月比2.5%減の669万戸と、半年ぶりに前月比マイナスとなった。市場予想は1.0%減の670万戸だった。価格高騰と記録的な在庫薄が要因と考えられる。

NARのチーフエコノミストであるローレンス・ユン氏は「住宅ローン金利低下の恩恵を大きく受け、住宅には値ごろ感があったが、ここにきて記録的な高価格という壁にぶつかっている」と述べている。さらに「これが一部の潜在的な買い手、特に初回購入者への負担になる可能性がある」と付け加えた。

過去最低水準の住宅金利ローンや在宅勤務の増加を追い風に、住宅市場は米経済の中で他部門よりはるかに好調だ。今や米労働人口の21.8%が在宅勤務しており、広い家を求め郊外や人口が少ない地域に人が移っている。また、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)によると、米国の30年固定住宅ローン金利は平均約2.67%で、統計を開始した1971年以降最も低い水準となっている。

こういったことから住宅の供給が需要に追い付いておらず、建設業者が建設ペースを上げているものの、住宅価格は初めての購入者の多くにとって手が届かない水準に上がっている。住宅在庫は前年同月比22.0%減の128万戸と、過去最低水準だった。11月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は2~3ヶ月と、統計開始以来の短さになった。健全な需給バランスには6~7ヶ月が適切とされている。また、販売価格の中央値は前年同月比14.6%増の31万800ドルとなった。売り上げは高価格帯の住宅に集中していた。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、中央銀行は住宅やその他の資産の価格を注視しているものの「金融の安定という観点から住宅価格は現時点で不安視する水準ではない」と指摘。住宅価格の上昇は「需要の多さを反映しているだけだ」と述べた。

米中古住宅販売戸数
中古住宅販売戸数は、前月に販売された中古住宅戸数を測定するもので、NAR( 全米不動産協会)が発表する。
新築市場より規模が大きい中古住宅市場の指数は、住宅市場の景気を測る上で重要視されている。住宅市場は経済全体に与える影響が大きいため、国全体の経済状況を確認する上でも重要だ。
予想を上回る結果となれば米ドルの買い材料とされるが、予想を下回る場合は米ドルの売り材料と解釈される。
参考:Investing.com

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