1月米雇用者は4.9万人増、2ヶ月連続で予想を下回る

ニュースのポイント

  1. エコノミスト予想の中央値は10万5000人増に対し、小幅な増加にとどまった
  2. 1月のデータは新たな大規模経済対策が必要との論拠を強める可能性がある
  3. 週平均労働時間は35時間と、2006年のデータ集計以降で最高水準を記録するなど、状況改善を示唆する兆候も見られた

1月米雇用者は小幅な増加にとどまり、予想を下回った

引用元:Bloomberg

1月の米雇用者数は前月比4万9000人増と小幅な増加にとどまり、労働市場の回復は2ヶ月連続で予想を下回った。エコノミスト予想の中央値は10万5000人増だった。多くの失業者にとって依然厳しい状況で、追加景気刺激策が必要との見方を後押しする格好となった。

バイデン大統領は1兆9000億ドル(約200兆円)規模の経済対策を提案したが、多くの共和党議員はこれに消極的で、昨年12月に成立した9000億ドル規模の支援策が経済に行き渡るのを見極めたい意向を示している。しかし、1月のデータは新たな大規模経済対策が必要との論拠を強める可能性がある。

また、民間雇用者数はわずか6000人増にとどまった。小売りや運輸・倉庫、娯楽・ホスピタリティーでの雇用削減で伸びが抑制され、他の業界も雇用の伸びは小幅にとどまった。ただ一方で、明るい材料もあり、労働時間が増えたほか、人材派遣サービスでの雇用は3カ月ぶりの大幅増となった。これは今後数ヶ月の採用増加につながる可能性がある。週平均労働時間は35時間(前月34.7時間)と、2006年のデータ集計以降で最高水準。人材派遣サービスの雇用は約8万1000人増えた。

バンク・オブ・アメリカのエコノミスト、ジョセフ・ソン氏、アレクサンダー・リン氏は今回の雇用統計について、リポートで「労働市場が足踏みしていることを示している」と指摘。「ただし、今後の状況改善を示唆する初期的兆候も見られる」と述べた。

平均時給は前月比0.2%増となり前年同月比では5.4%増えた。だが失業者のほぼ40%が27週間以上にわたって職探しをしている長期失業者となっている。1月の長期失業者は400万人を若干上回る水準で、前月からほぼ変わらず。政府が同時に発表した修正値によると、2020年には930万の雇用が失われた。

バンクオブアメリカ
アメリカ合衆国ノースカロライナ州のシャーロット市に本社を置く銀行である。バンカメリカやバンカメの略称で呼ばれることもあり、英語の略称はBofAである。ニューヨーク証券取引所上場企業(NYSE: BAC)。なお、名称から「アメリカの中央銀行」と間違えられるが、中央銀行ではない。参考:iFinance

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