世界の航空業界、第二次世界大戦後最大の打撃 20-21年の赤字は15兆円以上にも

ニュースのポイント

  1. 国際航空運送協会(IATA)は20-21年の最終損益予想を1001億ドルの赤字から1570億ドルの赤字に訂正した
  2. 一部の航空会社が倒産危機に直面する恐れがあると警戒感が高まっている
  3. ワクチン接種情報などを一元管理できるデジタルヘルスパス(IATAトラベルパス)を21年3月末までに提供できる見通しを示した

20-21年の最終損益予想を1001億ドルの赤字から1570億ドルの赤字に訂正

国際航空運送協会(IATA)は2020-21年の世界航空業界の最終損益見通しを昨年6月に予想した1001億米ドル(約10兆4000億円)の赤字から1570億米ドル(約16兆3000億円)の赤字に訂正した。さらにIATAは、「航空業界の『冬の時代』が続いており、第2次世界大戦後最大の打撃を受けている」と強調した。

新型コロナウイルスの世界的な再拡大を受け、各国・地域政府は海外渡航制限に踏み切っており、国際線の運行停止・減便が相次いでいる。また、各国政府による公共支出の拡大に伴う航空業界への救済予算が限られているため、今後は一部の航空会社が倒産危機に直面する恐れがあると警戒感が高まっている。

こうした状況の中、IATAは、新型コロナ・ワクチン接種情報などを一元管理できるデジタルヘルスパス(IATAトラベルパス)を21年3月末までに提供できる見通しを示した。同トラベルパスの搭乗者は自主隔離などの検疫要件が緩和され、国際線を利用する顧客が大幅に増加すると期待されている。

国際航空運送協会(IATA)
世界の航空会社で構成される業界団体。およそ120か国、約265社の航空会社が加盟し、世界の定期運航のうち約83%をIATA加盟の航空会社が占めている。IATAは航空会社の活動を支援し、業界の方針や統一基準制定に寄与している。本社としての登記はカナダ・モントリオールで、本社機構はスイス・ジュネーブに置いている。参考:Wikipedia

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