ボストン連銀総裁、「ワクチン接種がさらに進むまでアメリカ経済は停滞」

ニュースのポイント

  1. 米国・ボストン連銀のローゼングレン総裁は、ワクチンがより普及するまで米経済は停滞するとの認識を示した
  2. ワクチンの普及に加えて、新たな財政刺激策で長期的には景気が押し上げられる可能性にも言及
  3. 今後のFRB緊急融資プログラムの必要性については、新型コロナ流行とワクチン接種の状況次第とした

アメリカ経済は非常に弱い状態になる恐れがある


引用元:Bloomberg

アメリカ・ボストン地区連邦準備銀行のローゼングレン総裁は、ワクチン接種がより普及するまで今後数ヵ月は、アメリカ経済は非常に弱い状態になる恐れがあるとの認識を示した。1月13日にロイターのインタビューに答えたもの。労働市場についても悲観的な見方を示し、「ワクチンの接種がさらに進むまで、労働市場も停滞するとみている」とした。

特に、宿泊施設、食品、娯楽などの産業は新型コロナウイルスの影響が甚大で、これらの分野にはワクチン接種により消費者の幅広い利用が回復するまで、さらなる財政支援が必要だと指摘。「第二四半期にかけて、ワクチンが十分に普及し、これらの分野での支出の再開が可能になることを期待している」と述べた。

長期的には景気が押し上げられる可能性も

ただ、ローゼングレン総裁は「連邦準備理事会(FRB)の緊急融資プログラムの内容を巡りバイデン次期政権と定期的に協議してきた」としたうえで、「ワクチンの普及に加え、バイデン次期政権下で見込まれる財政刺激策により長期的にはアメリカ経済の景気は押し上げられる可能性がある」との見方を示した。

また、今後のFRB緊急融資プログラムの必要性については、「新型コロナ流行とワクチン接種の状況次第」と述べている。

連邦準備銀行
連邦準備銀行とは連邦銀行(連銀)とも呼ばれ、全米を12地区に分割し各地区連銀が統括している組織のこと。米連邦準備制度理事会(FOMC)の下に位置し、市中銀行の監督と規制やドル紙幣の発行、公開市場操作以外の中央銀行業務を行う。ニューヨーク連銀が中心的立場となりFOMCの決定に基づいて公開市場操作を行う。参考:上田ハーローFX
連邦準備理事会(FRB)
米国の中央銀行制度である連邦準備制度(FRS)の最高意思決定機関。7人の理事(うち議長1人、副議長1人)から構成されており、英語表記「Federal Reserve Board」の略で「FRB」と呼ばれる。日本の日本銀行に相当し、紙幣の発行などを行うが、実際の中央銀行業務を行っているのはFRBの下に位置付けされる12の地区連邦準備銀行である。参考:三井住友DSアセットマネジメント

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