FDA、接種1回のJ&J製のワクチンを承認 生産と同時並行で配布へ

ニュースのポイント

  1. 米食品医薬品局(FDA)が2月27日、1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを承認した
  2. J&Jのワクチンは、通常の温度で保管可能で、世界的な普及が期待される
  3. バイデン政権は、J&J製の新型コロナウイルスワクチンについて、同社が生産するのと同じ速さで配布する方針を明らかにしている

有効性は6割程度

米食品医薬品局(FDA)は2月27日、1回の接種で済む米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを承認し、18歳以上への緊急使用を認めた。通常の冷蔵庫の温度で保管可能で、世界的な普及が期待される。

米で新型コロナのワクチンが承認されるのは、ファイザーとモデルナに続いて3種類目。ファイザー製とモデルナ製は2回の接種が必要で、今回承認されたJ&J製のワクチンは感染拡大の面でメリットが大きい。

また、J&Jは世界で4万4000人を対象に臨床試験を実施したところ、接種から4週間以降、中程度から重度の症状を防ぐ有効性は66.1%と高い治療効果を記録した。治験は変異種が広がっている南アフリカでも行われ、中程度から重度の症状を防ぐ有効性は64%だった。入院や死亡するケースは防ぐことができたほか、深刻な副作用もほとんど報告されていないという。

こうしたワクチンの能力の高さから、米政府がワクチンの配布に意欲的な姿勢を見せている。バイデン大統領は2月25日、FDAが緊急使用許可を与え次第、連邦政府は同社が生産するのと同じ速さで配布する方針を表明。「より多くの人がワクチン接種を受ければ、パンデミックをより早期に打ち負かせる」としている。

米政府は1億回分のJ&J製ワクチンを確保。来週、300万-400万回分を配布する計画を立てており、J&Jは3月末までに2000万回分を各州ごとに供給する見通しだ。欧州連合(EU)もJ&Jのワクチンを審査中で、4月にも供給が始まる。

J&Jは2月26日、南アフリカの変異種に的を絞った第2世代のワクチンを開発していると発表した。夏までに第1フェーズの治験を開始する準備が整うと明らかにしている。

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、米国の大手医薬品、医薬品製品のメーカー。機能別の分社方式を取り、世界57カ国、250社以上の企業群で構成されている。日本では、1978年に日本法人ジョンソン・エンド・ジョンソンが設立され、社内カンパニー制により、医療機器・医療関連製品、消費者向け製品、使い捨てコンタクトレンズの3つの事業分野が分社分権で経営されている。参考:コトバンク

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