英EU、歴史的な通商合意 漁業権で英譲歩

ニュースのポイント

  1. イギリスとEUが新しい自由貿易協定(FTA)などを巡る通商交渉で合意した
  2. 漁業権についてはイギリスが譲歩した形となった
  3. 関税はゼロを維持、英EU間の自由移動は2021年1月1日で終了する

イギリスとEUが新しい自由貿易協定(FTA)などを巡る通商交渉で合意した

ジョンソン英首相(左)と欧州委員会のフォンデアライエン委員長

引用元:https://www.cnn.co.jp/world/35163803.html

イギリスと欧州連合(EU)は24日、新たな自由貿易協定(FTA)など将来関係を巡る交渉で合意した。当初は同日朝に合意に至ると言われていたものの、漁業権について詳細の詰めが続き、午後になって双方が合意成立したと発表した。

最後まで議論されていた漁業権については、ジョンソン英首相がEUによる英水域での年間漁獲高(金額ベース)を25%削減し、新たな取り決めの段階的導入期間を5年半とする妥協案を受け入れた。懸念されていた年明けからの経済活動の混乱を回避した形となった。

ボリス・ジョンソン首相は官邸で記者会見し、「私たちは自分たちの法律と運命を取り戻した。欧州全体にとってよい合意だ」と述べた。これに先立ちブリュッセルでは、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長が合意成立を発表し、「イギリスと公平でバランスのとれた合意を得た。この合意のために戦う価値はあった。」と述べた。

関税ゼロは維持、漁獲量は5年半の移行期間が設けられた

引用元:日経新聞

今回の合意で、関税復活という最悪の事態は免れた。条件を満たす英EU間の全品目・全数量の貿易で関税ゼロが維持される見通しだ。

イギリスとEU間での人の移動や移住も難しくなる。イギリスは1月1日以降、今まで自由に移住を受け入れていたEU市民と他の外国人を同様に扱う。基準として新たに年収や英語力などに基づいたポイントで移民希望者を評価する仕組みを導入し、一定基準以下の労働者を受け入れないようにする方針だ。

また、漁獲量については5年半の移行期間が設けられた。 ジョンソン氏は合意後の会見で、「EUは移行期間を確か14年にしたいと言い、私たちは3年にすべきだと主張し、結局5年で決着した」と述べた。これに対し、英国立漁業団体連盟(NFFO)のバリー・ディーズ会長は、「漁業で大きく譲歩した」とし、「漁業関係者は今夜、落胆とフラストレーションが大きくなるだろう」と述べた。そして、「これを裏切りと考える人も出るだろう」と加えた。

自由貿易協定(FTA)
特定の国・地域の間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定です。関税や非関税障壁をなくすことで締結国・地域の間で自由な貿易を実現し、貿易や投資の拡大を目指すものです。参考:わらしべ瓦版

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