イスラエルで新型コロナのワクチン接種に効果 人口の4分の1以上への接種で

ニュースのポイント

  1. イスラエルでは人口の4分の1以上に新型コロナウイルスのワクチンを接種したところ、ようやく効果が出始めた
  2. ジョンズ・ホプキンス大学によると、1日13日に9997人だったイスラエルの新規感染者数は、17日に8190人に減った
  3. 「イスラエルで得られた見識は世界中に適用できる」とロイターは報じている

新型コロナの新規感染者数が、約2割減

エルサレムのワクチンセンターで職員に相談する治療者 引用元:businessinsider.jp

ワクチン接種で世界的に先行するイスラエルで、新規感染者数が前週比で減少するなど、確かな効果が出始めている。これまでに243万人以上が、2度の接種が必要なワクチンを少なくとも1度は受けた。オックスフォード大学を拠点に置く研究機関「Our World in Date」によると、ワクチン接種を受けた人は、イスラエルの人口の約27%にあたる。この結果、ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、1月13日に9997人だったイスラエルの新規感染者数は、17日には8190人に減った。

イスラエルは、医療体制の充実さから、世界で最も人口あたりのワクチン接種が進んでいる国で、本格的な展開にあたり困難に直面している米国といった他の国々からは”成功例”としてもてはやされている。イスラエルは比較的少ない人口が密集していること、中央集権化されたデジタルに精通した医療制度があることから恩恵を受けているという。

ロイターは1月18日、イスラエル政府が他国の助けとなるよう、ワクチンを製造したファイザー(Pfizer)やバイオンテック(BioNTech)とデータを共有していると報じている。ワクチン接種のデータ共有について、「このプロジェクトはイスラエルで実施されているが、得られた見識は世界中に適用できるだろう。これにより、わたしたちは各国政府が自国のワクチン接種キャンペーンの公衆衛生上の効果を最大化できると期待している」とバイオンテックが18日にコメントしたとロイターは報じている。

新型コロナウイルスのワクチンは、間隔を3~4週間あけて2度接種することが原則求められる。1度目の接種後にある程度の効果は得られるかもしれないが、きちんとした免疫効果を得るためには、2度のワクチン接種は不可欠であるという。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、イスラエルでの新型コロナの感染者は、55万人以上に上る。人口の6%に及ぶ感染率や、0.1%程度の抗体保有率を考えると、国民の一定数は、新型コロナへの免疫があると予想されている。同大学によると、イスラエルではパンデミックが始まって以来、4000人以上が新型コロナウイルスで死亡しているという。

イスラエルにおける新型コロナウイルスのワクチン接種
イスラエルが新型コロナウイルスの接種率で先行している。英国オックスフォード大学を拠点とする「Our World in Date」の統計によれば、1月18日時点でイスラエルにおける接種率は28.02%で首位。2位のアラブ首長国連邦の19.04%を大きく引き離している。イスラエルでは、全国民に加入義務がある「健康維持機構」が国民のネットワークやデジタルデータを保有していることから、接種促進に貢献しているとみられる。参考:JETRO
バイオンテック
バイオンテックは、ドイツのバイオテクノロジー企業。ガンやその他の重篤な疾患に作用する新規治療法の開発に従事している。同社のガン領域のポートフォリオには、市販または個別化されたmRNAベースの免疫療法、新たな標的ガン抗体なども含まれる。参考:YAHOO JAPAN ファイナンス

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