イラン外相ザリフ氏、イスラエルを非難「米国と戦争になるよう裏工作している」と主張

イランのザリフ外相 引用元:ARAB NEWS

ニュースのポイント

  1. ザリフ外相はイラクの情報源から得た情報により、イスラエルが米国と戦争になるよう裏工作していると非難した
  2. サファビ元司令官は「イランへの攻撃には完全な準備をもって断固として対応する」と示した
  3. イランは、ウランの濃縮度を20%に引き上げる作業を始めたと発表した

イラン外相ザリフ氏がイスラエルを「米国と戦争になるよう裏工作している」と非難

ソレイマニ司令官の殺害を抗議する人々 引用元:WEDGE Infinity

1月3日、米軍がイラクの首都バグダッドの空爆でイラン革命防衛隊の精鋭部隊のソレイマニ司令官を殺害してから1年が経過した。その前日、イランのザリフ外務大臣はTwitterで、米国が対イラン戦争を開始するようイスラエルが裏工作しようとしていると非難した。

ザリフ氏は、イスラエルの工作員が米国を標的とする攻撃を仕掛け、トランプ米政権を戦闘に引き入れる「罠」を仕掛けようとしていることを示す新たな情報を、イラクの情報源から入手したと説明した。なお、情報の詳細は明らかにしていない。

これに先立ち、最高指導者ハメネイ師の軍事顧問を務めるイラン革命防衛隊のサファビ元司令官は「われわれから戦争を始めることは決してないが、イランへの攻撃には完全な準備をもって断固として対応する」と国営テレビで表明した。さらに「イランには米国の空母を撃沈する能力がある」と加えた。

また、4日には中部フォルドゥの核施設でウランの濃縮度を20%に引き上げる作業を始めたと発表した。これは、2015年のイラン核合意成立前の水準に濃縮レベルが戻ることを意味する。核合意ではイランに認められるウラン濃縮度を3.67%に厳しく制限しているが、トランプ政権が合意離脱後に対イラン制裁を再開し、欧州連合(EU)がこの影響を和らげる措置を提供しなかったことから、イランは既にこの水準を上回る濃縮作業を行っている。バイデン次期米大統領が模索する核合意修復の交渉は一段と難しくなりそうだ。

イラン革命防衛隊
イスラム聖職者が統治するイランの最高指導部に直結する軍事組織で親衛隊的な性格を持つ。親米のパーレビ王政を転覆させたイラン革命の起きた1979年に設立された。兵力は約12万5000人。国境警備や対テロ作戦なども担当する。保守強硬派の牙城でもある。参考:日経新聞
ウランの濃縮度
ウラン濃縮により、ウラン235の濃度を天然ウランのよりも高めたものをいう。天然ウランには、非核分裂性のウラン238に対して、核分裂性のウラン235が約0.7%の割合で含まれている。濃縮ウランはこの割合を人工的に高めたもので、濃縮後のウラン235の割合を濃縮度という。 濃縮度が20%以下のものを低濃縮ウラン、20%を超えるものを高濃縮ウランという。なお、ウラン235の濃度が天然ウランを下回るものは劣化ウラン(減損ウラン)という。参考:Wikipedia

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