各国で新型コロナ対応の強化進む ドイツがロックダウン延長など

ニュースのポイント

  1. 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各国で対応強化が進んでいる
  2. ドイツはロックダウン期間を1月末まで延長
  3. 北朝鮮は「Gaviワクチンアライアンス」にワクチン供給を要請した

新型コロナの猛威が深刻化

政府の対応強化により、閑散としたイギリスの金融街 引用元:bloomberg.co.jp

新型コロナウイルスの感染者が増える中、各国で感染拡大防止に向けた対応強化が進んでいる。都市封鎖や学校閉鎖といった人と人との接触を禁止する手段は、感染抑止策の中でも最終手段に位置付けられるが、東西を問わず、実施期間の延長がされる見通しだ。「これ以上に打つ手がない」といった政府の本音も垣間見える。

ドイツは1月5日、ロックダウンを延長する方針を発表した。ワクチン接種プログラムの失敗が指摘される中で、1月10日までとしていた厳格なロックダウンを31日まで延長することで関係当局が合意したと、ビルト紙が報じている。

香港は現在の新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、小中学校などでの対面授業停止を春節(旧正月)の連休まで延長する意向。香港教育局の楊潤雄局長が4日の記者会見で明らかにした。感染対策を担当する香港食品・衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン)局長によれば、今のソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つ措置は20日まで2週間延長される。

北朝鮮は、低所得国へのワクチン普及を目的とした世界的組織、「Gaviワクチンアライアンス」にワクチン供給を要請したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい関係者を引用して報道。Gaviは北朝鮮の要請についてWSJに対しコメントを控えた。

ワクチン接種の開始が光明か

感染防止に向けた対策強化が進んでいる一方、欧米をはじめとした先進諸国では、ワクチン接種がスタートしている。

英国で4日、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの接種が始まった。同国の政府は、7割程度の有効性が確認されているワクチンの接種によって、感染爆発に歯止めをかける考えだ。

ジョンソン英首相は3日、イングランドの学校閉鎖延長も含め、より厳しい制限措置がおそらく必要になるとの見方をBBCとのインタビューで表明。英国の1日当たりの感染者は1万人を超えており、政府は対応の強化を迫られている。ただ、ジョンソン氏は必要となり得る具体的な追加措置の詳細には言及しなかった。

一方、米国では1日当たりの新たな新型コロナ感染者が30万人近くに達し、過去最多を更新した。ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データが示した。世界の感染者数は累計で8510万人を超え、死者数は184万人を上回る。世界でも最も感染状況が悪化している模様だ。

それでも、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、コロナワクチンの接種が加速しつつあり、向こう1週間程度で完全に軌道に乗る可能性があるとの見方を示した。

同所長は3日放映されたABCの番組「ジス・ウイーク」のインタビューで、過去72時間で約150万回のワクチン接種が行われたと指摘。1日当たりでは約50万回とペースがかなり加速した。「期待しているところに達していないのは間違いないが、本当に加速させればそこに到達することは可能だと考えている」と、明るい展望を説明した。

ブルームバーグのデータによれば、これまでに世界で1230万回分余りのコロナワクチン接種が行われている。

Gaviワクチンアライアンス
Gaviワクチンアライアンスは、2000年に開催された世界経済フォーラムの年次総会で発足したグローバル・パートナーシップ機関。感染症によって命を落とす人が多くいる低所得国と、世界保健機関(WHO)などを結びつけることで、子どもたちが予防接種を受ける権利の公平性を高め、世界のワクチンギャップを改善することを目指した活動を展開している。参考:国立感染症研究所
コロナワクチン
新型コロナを対象にしたワクチンは、米ファイザーと独ビオンテックのmRNAワクチンが英国で12月上旬、米国では同中旬から接種が始まった。米モデルナのmRNAワクチンも米国、欧州で申請され、接種が始まる算段だ。ファイザーとビオンテック、モデルナのmRNAワクチンはいずれも、数万人規模で行われた臨床試験で95%前後の予防効果を示しているほか、英アストラゼネカと同オックスフォード大が共同開発しているウイルスベクターワクチンも、70%の有効性が確認されたとするP3試験の中間解析結果が発表されている参考:AnswerNews

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