身柄拘束の報道を受け、中国への渡航に高まる不安

ニュースのポイント

  1. 豪国籍のテレビキャスター、カナダ人の外交官らが中国に拘束された
  2. 今年12月、米ブルームバーグの中国人記者が拘束された
  3. 中国のカナダ駐在大使が、一連のリスクが中国本土を越えて香港などにも広がる可能性があることを警告した

カナダ人2人、オーストラリア人のテレビキャスターが中国に拘束された

豪国籍のテレビキャスター成蕾(チェン・レイ)氏

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-22/QLQ111DWX2Q001

中国への渡航に不安が高まっている。今年8月にオーストラリア国籍のテレビキャスター成蕾(チェン・レイ)氏が中国当局に拘束された。中国によると国家安全上の懸念があるとのことだ。また、2018年12月にカナダ人の外交官と企業家が2名拘束された。3名とも現在も釈放されていない。

投資助言サービスを手掛けるジェイ・キャピタル・リサーチの共同創業者、アン・スティーブンソン・ヤン氏は新型コロナウイルス感染が広がる前は、ほぼ毎月のように中国に出張していたが、今後の動向については慎重な姿勢を示している。中国で25年程過ごし、約6年前に中国人の配偶者や子供と共に米北東部に移ったスティーブンソン・ヤン氏は、「中国には多くの友人や親類がおり、ビジネスもあるが、リスクを冒す価値はないように感じている」と話している。

12月には米ブルームバーグの中国人記者が拘束された

引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201212/k10012760041000.html

さらに、今年12月にはブルームバーグ・ニュースに勤務する中国籍のヘイズ・ファン氏が北京で拘束された。中国は同氏が国家安全を脅かした疑いで北京市国家安全局に拘束されたと発表したが、当局はそれ以上の情報を開示していない。

こういった動きから中国は他国から「人質外交」との見方をされているが、「根拠が全くない」として退けている。だが、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟(モウ・バンシュウ)最高財務責任者(CFO)が18年12月にカナダで逮捕されたわずか数日後に、拘束されたカナダ人2名の今後に関して、交渉の余地があることを示唆している。

また、10月には中国のカナダ駐在大使が、「香港の抗議デモ参加者による政治亡命をカナダが認めた場合は、香港に在住する30万人余りのカナダ旅券保有者の「健康と安全」が脅かされる恐れがある」と一連のリスクが中国本土を越えて広がる可能性があることを警告している。

成蕾(チェン・レイ)
中国生まれのオーストラリアのテレビのニュースアンカーとビジネスレポーター。2012年から2020年まで北京で中国の国営英語ニュースチャンネルCGTNの著名なニュースキャスターを務めた。参考:Wikipedia
孟晩舟(モウ・バンシュウ)
中国の実業家。父親の任正非が設立した華為技術有限公司(Huawei Technologies Co., Ltd. 、ファーウェイ)の副会長で最高財務責任者を務める。2018年12月1日、アメリカの要請により、対イラン経済制裁に違反して金融機関を不正操作した容疑でカナダで逮捕された。参考:Wikipedia
華為技術(ファーウェイ)
中華人民共和国深圳市に本社を置く通信機器大手メーカー。ヨーロッパ・アジア・アフリカ・南米・中東の170カ国のうち530社の通信事業者に設備を提供していた。スマートフォンにおいては、出荷台数・シェアともに世界3位となり、世界の市場占有率でアップルを抜いて世界2位になったこともある。参考:Wikipedia

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