イーサリアム2.0の開発者が、ビーコンチェーンの「出金コントラクト」を提案 ロックアップETHの早期出金を図る

ニュースのポイント

  1. イーサリアム2.0のコア開発者が、早ければ2020年第一四半期に、ビーコンチェーンに入金されたロックアップETHを出金できる改善案を提案した
  2. 改善案はビーコンチェーンに特化した出金コントラクトを作成するもので、入金されたETHの8割以上を出金可能にするとのこと
  3. 提案を用いて作成される予定のステーキングプールの創設者は「提案は素晴らしく、必ず支持する」と明言している

イーサリアム2.0のコア開発者が、ビーコンチェーンにロックアップ中のETHを早期出金を実現する改善案を提案

引用元:coinpost.jp

イーサリアム2.0ビーコンチェーンローンチしてから一夜明けた2日、デポジットコントラクトにロックアップされたイーサリアムをより早く出金するためのソリューションが提案された。提案を出したのは、イーサリアム2.0のコア開発者Danny Ryan氏。暗号資産メディアの報道によれば、早ければ21年第一四半期にも約8割のステークETHを出金することを可能にする改善案を提出したという。

現在、イーサリアム2.0の新たなブロックチェーンであるビーコンチェーンには、約560億円に相当する925,314ETHが入金されているが、イーサリアム2.0の仕組み上、先のフェーズまで約2年間ロックアップされたままになるというデメリットを抱える。フェーズ2までに移行するまでの行程で技術的な課題点が発生した場合は、ロックアップ期間がより長くなる可能性も示唆されており、投資家がETHへの投資を躊躇う要因となっている。

ビーコンチェーンに特化した出金コントラクトとは?


引用元:medium.com

Ryan氏の提案は、ビーコンチェーンに特化した「出金コントラクト」を作成するというものだ。コントラクトは、ブロックチェーン上で契約を自動履行する仕組みを指し、出金業務に転用されることで、入金されたETHの8割以上の出金が可能になるという。

Ryan氏の提案を用いて、入金されたETH及び報酬のETHを出金する機能を実装したステーキングプールが登場する予定だ。名付けて、Rocket Pool。Rocket Poolは、複数の投資家から一つのノードを運用するために必要な32ETHを集めてステーキングサービスを提供する仕組みを構築する計画だが、現時点では、出金機能が実装されるまでステーキングサービスを開始しないとしている。

Rocket Poolの創設者David Rugendyke氏はRyan氏の提案について、「イーサリアム2.0は出金機能に対応しないが、ステーキング環境を民主化するため、サードパーティプロジェクトは、バリデータの出金鍵を中央集権的管理者に管理させる必要がある。トラストなどのリスクが発生しかねない」と問題を指摘する一方、「Ryan氏の提案は非常に素晴らしい。必ず支持する」と前向きな意向を示した。

取引所もイーサリアム2.0のデポジット時に備え、独自の対策を模索

引用元:coindeskjapan.com

イーサリアム2.0のデポジットコントラクトに預け入れし、ステーキングで生まれた報酬のETHは長期間引き出すことができない。そこで、バイナンスなど一部の仮想通貨取引所も、デポジット時のデメリットを緩和しようと、代替トークンを発行・付与する仕組みを構築するなどし、独自の対応を模索している。

バイナンスは、イーサリアム2.0のステーキング対応として、ステーキングしたユーザーに入金数と同数量の代替トークン「BETH」を付与することを発表した。報酬分のETHもBETHとして付与し、BETHの取引自体にも対応するという。

米大手取引所コインベースも、イーサリアム2.0におけるETHを代替トークンの形式付与する構想を練る。現行ETHと新規ETHに対応した取引システムの提供をにらんでおり、システムを2021年初頭に開始させる見込みだ。

 

ロックアップ
ロックアップとは、暗号資産を発行・管理する団体や企業が、当面の間、暗号資産を売りに出さないことを意味する。ロックアップは、運営側が直接保有している暗号資産が対象で、ロックアップ中の暗号資産は一定期間封印状態となり、市場に流通しなくなる。市場に流出する暗号資産の量をコントロールし、価格暴落を未然に防ぐことを目的としている。参考:かそ部
ステーキングサービス
ステーキングサービスとは、暗号資産を条件に沿って一定期間保有することで、ネットワークセキュリティに貢献した対価として報酬を得られる仕組みを指す。トレードによる損失リスクを回避し、低リスクで安定的に保有量を成長させる手段として、投資家の間で人気を集めている。参考:HEDGE GUIDE
バリデータ
バリデータは、妥当性の確認を行う機能やソフトウェアを意味する。入力されたデータが仕様に沿って適切に記述されているかを判断し、不適切な箇所があった場合は、エラーとして通知される。一方、暗号資産、ブロックチェーン業界では、バリデータは、トランザクション(取引)を承認する人と言った意味合いで使われており、ノードやネットワークといった技術的な管理を行う役割を担っている人々を指している。参考:BITTIMES
代替トークン
代替トークンは、同じトークンであれば、他のトークンと取り換えても価値が変わらないトークンを意味する。取り換えたいトークンが、同じ価値を持つ暗号資産であれば、基本的にはどんなトークンも代替トークンと言える。参考:coindeskJAPAN

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