バンガード、ブラックロックを上回りETF資金流入で首位

ニュースのポイント

  1. バンガードには過去最高となる1940億ドルが流入し、ETFの資金流入でブラックロックを上回る見込み
  2. 2位ブラックロックの流入額は1130億ドル、ステート・ストリートは3位に入ったものの流入額は320億ドルにとどまった
  3. 上位2社は金融アドバイザーからの人気が高いことがライバルを抑え込んだ要因の一つと見られる

バンガード・グループがETFの資金流入でブラックロックを上回る見込み

引用元:Bloomberg

米ブルームバーグは2020年度のETF資金流入額でバンガード・グループが2013年以来初めてブラックロックを上回る見込みだと伝えた。同社が集計したデータによると、バンガードには過去最高となる1940億ドル(約19兆5000億円)の資金が流入した。ETF業界の資金流入額は5兆3000億ドル(約550兆円)だった。

一方、世界最大の資産運用会社であるブラックロックの流入額は1130億ドル(約11兆6000億円)、ステート・ストリートは3位に入ったものの流入額は320億ドル(約3兆3000億円)と、大きな差がついた。同社の市場シェアは5年連続の低下となりそうだ。

ステート・ストリート社の「SPDR・S&P500ETFトラスト」は最も収益性の高い商品の一つだが、0.095%という高い手数料率がネックになっている。ブラックロックの「iシェアーズ・コアS&P500ETF」、バンガードの「バンガードS&P500ETF」の手数料率は共に0.03%だ。また、バンガードとブラックロックは金融アドバイザーからの人気が高いことがライバルを抑え込んだ要因の一つだと、ブルームバーグ社は分析している。

さらにバンガードグループ最大のETFである「トータル・インターナショナル・ストック・インデックスファンド(VXUS)」は1246日間資金流出なしと驚きの安定性を誇っている。株式市場は過去3年間、貿易関係の悪化や経済の波乱、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に翻弄されてきたが、2017年7月25日以来、資金流出がない状態だ。これはファイナンシャルアドバイザーや長期投資家を中心とするバンガード顧客の特徴である「バイ・アンド・ホールド」の思考を象徴していると言えるだろう。

ETF
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。参考:NEXT FUNDS
バンガード・グループ
アメリカ合衆国ペンシルベニア州に本社がある世界最大規模の資産運用会社であり、世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供した会社として知られている。2019年5月末時点の運用総資産額は5.4兆米ドル(約600兆円)だった。ブラックロックに次ぐ、世界2位の投資信託および上場投資信託(ETF)の提供者である。投資信託とETF以外にも証券サービス、ファイナンシャル・アドバイス・サービス、教育資金サービス、など数々のサービスを提供している。創業者のジョン・ボーグル(愛称:ジャック、1929-2019)は、世界初の個人投資家向けのインデックス・ファンドを設定した人物であり、幅広く投資家に低コストで投資ができる機会を与えた人物としても知られている。「インデックス・ファンドの父」とも呼ばれている。参考:Wikipedia

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