- 2021/1/18
- 生命保険
コロナ専用保険に脚光 1泊以上の入院で給付金10万円が受け取れる保険も

- 新型コロナウイルスの感染拡大で、コロナ専用保険が注目を浴びている
- コロナに対応している生命保険は、ジャストインケースの「コロナ助け合い保険」と太陽生命の「感染症プラス入院一時金保険」の2つ。
- 申込日から保障されるため、臨機応変な使い方も可能だという
コロナの罹患リスク高い人におすすめ
顧客に商品を売り込む生命保険の販売員
新型コロナウイルスの感染拡大で「コロナ専用保険」が注目を浴びている。第3波の猛威が止まらず、国民の不安が高まっているためだ。コロナは指定感染症に分類されるため、医療費などは公費負担だが、コロナ専用保険は保障が手厚く、高齢者を中心に人気を集めている。
「入院に関する費用はほぼすべての傷害保険で保険金がおりるはずです。しかし、傷害保険は掛け捨てが基本なので、入院しなければ無駄になる。コロナの罹患リスクが高い職業や環境(感染拡大地、対面業務など)にいる人や、重症化が不安な人は、コロナに特化した、保険料の安いものに入っておくのも手です」。ファイナンシャルプランナーの横川由理さんが語る。
コロナにも対応している生命保険は、現在、ジャストインケースの「コロナ助け合い保険」と太陽生命の「感染症プラス入院一時金保険」の2つ。前者の「コロナ助け合い保険」の保険料は月々510円から、コロナ以外のけがや病気でも1泊以上の入院で10万円の給付金が受け取れる仕組みで、2020年5月に販売を開始した。
提供元のジャストインケースは同11月、大同生命保険と共同で、中小企業支援プロジェクトの一環として、コロナ助け合い保険の無償提供をスタート。ますます利用者が増えることが予想される。
感染症プラス入院一時金保険は2020年9月に発売された。感染収束の見通しが立たないことから、高齢者を中心に支持を集め、リリースからわずか2週間で1万人以上が加入。同12月には、販売件数が5万件を超えている。
人気の秘訣は、保障の柔軟性にあるという。ジャストインケースの畑加寿也代表は、「症状がなければ加入でき、申込日から保障されるので、旅行や出張の当日に加入して、帰ってきたら解約するなどの使い方もできる点にメリットがある」と強調。加入者上限があるものの、「1月中旬頃までなら加入は間に合う」と話している。
- コロナ助け合い保険
- コロナ助け合い保険は、保険スタートアップのジャストインケースが設けたコロナ専用保険。コロナ感染で1泊以上入院した場合、給付金10万円を受け取れる医療保険で、月々の保険料は510~960円。申込完了後、すぐに保障が開始できる特徴がある参考:ジャストインケース
- 感染症プラス入院一時金保険
- 感染症プラス入院一時金保険は、太陽生命が設けた新たな保険プラン。新型コロナを含む所定の感染症などで入院した場合、最高40万円を日帰り入院でも一時金でも受け取れるメリットがある。同社が販売している保険に組み合わせることで加入でき、治療費や入院に伴う収入減などに活用できるという。参考:太陽生命