JOC森会長の女性差別発言「スポーツ界全体に改革が必要」 英慈善団体代表が指摘

ニュースのポイント

  1. 英慈善団体のタミ―・パーラー代表は森会長の発言について、スポーツ界全体に改革が必要なことの証拠だと述べた
  2. このような態度、この種のコメントは、何年も何十年も水面下で起きてきたと指摘
  3. ダイバーシティ・アンド・インクルージョンが十分でないことが原因であり、森会長の発言はそれが表面化したものだとコメントしている

スポーツ界全体に改革が必要なことの証拠

引用元:JIJI.COM

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長が、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困る」などと発言した問題は、すでに海外でも大きく報道されている。

この発言を巡り、スポーツを通じて性差別の撲滅を目指す英国の慈善団体「Women’s Sport Trust」のタミ―・パーラー代表は、ロイターのインタビューに「スポーツ界全体に改革が必要なことの証拠だ」と述べた。

そのうえで、パーラー代表は「このような態度、この種のコメントは、何年も何十年も水面下で起きてきた」と指摘している。SNSでこの問題について取り上げるトップアスリートも数多いが、この状況は必ずしもネガティブなものばかりではないとパーラー代表は言う。

「この件が取りざたされているということは、この問題について話す機会が提供されているということだ」とし、原因はダイバーシティ・アンド・インクルージョンへの理解が十分ではないことにあるとした。

JOC「発言はオリンピック・パラリンピックの精神に反する」

引用元:日本オリンピック委員会

森会長の発言を受けて、日本オリンピック委員会(JOC)は「森会長の発言はオリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切なものであり、会長自身も発言を撤回し深くおわびと反省の意を表明した」と声明を発表。

そのうえで「『多様性と調和』は東京大会の核となるビジョンの1つだ。ジェンダーの平等は東京大会の基本的原則の1つであり、東京大会は最もジェンダーバランスの良い大会となる。私どもは、改めてビジョンを再確認し、引き続き、人種、肌の色、性別、性的指向などあらゆる面での違いを尊重し、たたえ、受け入れる大会を運営する」とした。

JOCの理事は、現在25人で、うち5人が女性。JOCは、女性理事の割合を40%に増やす目標を掲げている。

ダイバーシティ・アンド・インクルージョン
一般的に、ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンは「受容」を意味する。ダイバーシティ・アンド・インクルージョンとは、性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと、と定義されている。参考:三井住友海上

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